ADアルメリア

ADアルメリア（Agrupación Deportiva Almería）

ADアルメリアは、スペインのアンダルシア州に拠点を置くサッカークラブであり、1971年に設立されました。しかし、経済的な問題によって1982年に解散しました。このクラブの歴史は短いものでしたが、数多くの出来事が詰まっています。

設立の背景

ADアルメリアは、1971年6月14日に、アルメリアをホームタウンとする3つのアマチュアクラブが合併して創設されました。その3つのクラブは、プルス・ウルトラCF、UDパビーア、そしてCDアレナスです。合併後、アルメリアはアンダルシア州1部リーグ（当時の国内4部相当）での新たな挑戦をスタートさせました。

初期の成功

ADアルメリアの初シーズンは1971-72シーズンで、リーグで38試合を行い、32勝2分け4敗という素晴らしい成績を収めました。これにより、テルセーラ・ディビシオンへの昇格を果たしました。その後も飛躍し、1978-79シーズンにはセグンダ・ディビシオンで優勝し、初めてプリメーラ・ディビシオンへの昇格を達成しました。この年の成功により、アルメリアは1979-80シーズンから次の2シーズン、トップリーグで競い合うことになります。

困難と降格

プリメーラでのシーズンは、わずか2年という短いものでした。1980-81シーズンに、クラブはセグンダ・ディビシオンへ降格しました。この時期から、クラブの財政は厳しくなり、選手への給料の未払い問題が浮上し始めました。1981-82シーズンもさらに苦しい状況が続き、12チーム中18位でシーズンを終える結果となり、再度の降格が決定します。その際、クラブの負債は2億3000万ペセタに達し、経営困難な状況は一層深刻化しました。

解散

1982年9月2日、これ以上の存続が不可能と判断したADアルメリアは、解散を発表しました。再建の道が見えない中での解散は、サポーターや関係者にとって、大きな悲しみをもたらしました。彼らの短い歴史の中で経験した成功と挫折は、サッカー界の一つの教訓となったことでしょう。

タイトルと成績

ADアルメリアは、その短い歴史の中でいくつかのタイトルを獲得しています。「セグンダ・ディビシオン」の優勝と、さらに「セグンダ・ディビシオンB」、「アンダルシア州1部リーグ」でもタイトルを手にしましたが、国際タイトルは取得していません。

歴代監督と選手

クラブにはさまざまな監督が在籍しました。代表的な監督にはエンリケ・アレスやホセ・マリア・マグレギなどがいます。また、歴代の選手の中にはエウフェミオ・カブラルやアントニオ・グスマンが在籍しており、彼らもクラブの歴史の一部となっています。

ADアルメリアの物語は、創設から解散までの約11年間にわたり、様々な成功と困難を経験したサッカークラブの一例です。その短い歴史ながら、今でもその名はサッカー界に刻まれています。

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