AI: ソムニウム ファイル

AI: ソムニウム ファイル

『AI: ソムニウム ファイル』は、スパイク・チュンソフトから2019年9月19日に発売されたゲーム作品です。本作は、打越鋼太郎がシナリオを手掛け、コザキユースケがキャラクターデザインを担当しています。プレイヤーは、警察官の主人公・伊達とAIの相棒アイボゥと共に、猟奇殺人事件の真相を追い求める捜査を行います。

ゲームの概要

タイトルに含まれる「ソムニウム」はラテン語で「夢」を意味し、物語の中でキャラクターの夢も探索し、事件解決の手掛かりを探していきます。このゲームでは、全てのキャラクターが3DCGで描かれており、CEROレーティングは「C」が設定されています。そのため一部には過激な残酷描写も含まれていますが、一方でシリアスなストーリーにはギャグやパロディといった要素も織り交ぜられています。

もともと2019年7月25日への発売予定でしたが、クオリティ向上のため9月19日に延期されました。また、2021年9月30日には東京ゲームショウ2021において、新たにXbox One、Xbox Series X/S|Xbox Series X_S、PC版が配信されることが発表され、同日から入手可能となりました。さらに、2022年には続編『AI: ソムニウム ファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』がリリースされています。

ストーリーの特色

本作の物語は、選択肢によって様々なルートに分岐する構成になっています。プレイヤーの選択によっては、シナリオにロックがかかり、他のルートをクリアしないと次に進むことができない場合もあります。最初の「ソムニウムパート」で物語が大きく分岐し、後に異なるルートに進展します。「全滅編」と「解決編」では、真相に迫るための条件が設定されており、これらは最終的な結末に繋がる重要なエピソードです。

ゲームプレイ

『AI: ソムニウム ファイル』は主にふたつのパートに分かれて進行します。

1. 捜査パート - 主人公伊達の視点で、事件の捜査や推理を行います。プレイヤーはカーソルを移動させてオブジェクトを調べたり、他のキャラクターと会話しながらストーリーを進行します。また、伊達の義眼であるアイボゥの能力によって、ズームやX線視界、サーモグラフィーの機能を駆使して捜査を進めていきます。

2. ソムニウムパート - 重要参考人の夢の中に入り込み、手がかりを探るパートです。この独特な空間では、現実の法則が通用しないため、プレイヤーは試行錯誤しながら物を操作し、目的の達成を目指します。夢の中にいる場合、6分間という制限時間が設けられていますが、アイボゥを動かしている間のみ時間が進む仕組みです。

キャラクター

本作には個性的なキャラクターが多数登場します。主人公の伊達は、記憶を失った特殊捜査官であり、AIであるアイボゥと組んで捜査を行います。指揮官のボスやエンジニアのピュータ、そしてメインヒロインのイリスなど、互いに関連のあるキャラクターがストーリーを彩ります。特にイリスはネットアイドルであり、ゲーム内外での展開でも大きな存在感を持っています。

このように、AI: ソムニウム ファイルは夢と現実が交錯する独創的なゲーム体験を提供し、プレイヤーは自らの選択によって物語を深く掘り下げていくことができます。多様なルートとキャラクターの魅力によって、何度も楽しめる内容となっています。

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