ANCHOR (音楽家)

ANCHOR（アンカー）は、1992年4月19日生まれの日本のソングライター、編曲家、音楽家です。音楽制作ユニットZiNGでは、楽曲制作の中心を担っています。

来歴として、10代の頃から既に作家としての活動を始めていました。具体的な最初のステップとしては、2014年にリリースされた米澤円のアルバム『さえずりの夢、彩とり鳥のセカイ』への楽曲提供が挙げられます。2016年からは、ANCHORという名義での活動を本格化させました。

転機となったのは2017年、ドラマーのピエール中野（凛として時雨）との出会いでした。彼との意気投合をきっかけに、ベーシストのNob（MY FIRST STORY|MY_FIRST_STORY）、ギタリストの滝善充（9mm Parabellum Bullet）をプレイヤーとして迎え、サウンドクリエイターユニットZiNGを結成。楽曲制作担当としてユニットのサウンドを築き上げています。

近年では、自身のアーティスト活動にも力を入れており、2022年5月にはクリエイターサークル「ヤネウラ書房」の始動に続き、VIA/TOY'S FACTORYレーベルからアーティストとしてメジャーデビューすることが発表されました。

ANCHOR自身が青春時代に影響を受けたアーティストとして、ゆず、BUMP OF CHICKEN|BUMP_OF_CHICKEN、supercell、ORANGE RANGE|ORANGE_RANGE、そして堀江晶太の名前を挙げています。これらのアーティストからの影響は、彼の生み出す音楽の多様性や深みにも繋がっていると考えられます。

彼の活動は多岐にわたり、特にゲームやアニメ、そして様々なジャンルのアーティストへの楽曲提供でその手腕を発揮しています。作詞、作曲、編曲といった役割を柔軟にこなし、幅広いサウンドを手がけています。

主な楽曲提供作品

ゲーム関連では、『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』の「Silent Joker」（作曲・編曲）、『A3!』では「RESPAWN」（作詞・作曲・編曲）や「Growing Pain」（作詞・作曲・編曲）、「未完成な空で」（作詞・作曲・編曲）など多数の楽曲を担当。『海物語シリーズ』や『ドラガリアロスト』、『神式一閃 カムライトライブ』、『オンゲキ bright MEMORY』など、人気タイトルへ多くの楽曲を提供しています。また、『ロックマン 異世界の決戦!!』や『リトルチャンピオンズ』ではBGM全般の制作も手がけています。

アニメーション作品への貢献も大きく、『ブラッククローバー』主題歌「JUSTadICE」（編曲）、『地縛少年花子くん』主題歌「No.7」（作詞・作曲・編曲）、『デカダンス』主題歌「Theater of Life」（作詞・作曲・編曲）、『究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら』主題歌「ANSWER」（作曲・編曲）など、多くの話題作で主題歌や挿入歌を手がけています。『ガールズ&パンツァー』や『けものフレンズ2』のキャラクターソング、そして『出会って5秒でバトル』や『組長娘と世話係』のオープニング・エンディング主題歌なども担当し、その活動範囲の広さを示しています。

アーティストへの提供楽曲も豊富で、大森靖子やZOCには多数の楽曲を編曲で提供。その他にも、シシド・カフカ、ZAQ、蒼井翔太、米澤円、緒方恵美、福山潤、ナナヲアカリ、オーイシマサヨシなど、ジャンルや活動形態を超えて多くのアーティストの作品に参加しています。みやかわくんの「スピカ」や「ブリキノダンス」の編曲、あのの「デリート」「Peek a boo」でのベース演奏、KAT-TUNの上田竜也ソロ楽曲の編曲なども手がけています。

舞台作品では、亀梨和也や上田竜也のソロ舞台、MANKAI STAGE『A3!』にも楽曲を提供。その他にも、HANDEAD ANTHEMやReFlapといったプロジェクト、コミックシーモアの番組主題歌など、様々なメディアや企画でその才能を発揮しており、日本の音楽シーンにおいて重要な存在感を放っています。

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