ANGELIC LAYER

ANGELIC LAYER（エンジェリックレイヤー）

『ANGELIC LAYER』（エンジェリックレイヤー）は、CLAMPによる漫画作品で、『月刊少年エース』（角川書店）にて1999年から2001年まで連載されました。全5巻の単行本が刊行され、2001年にはテレビアニメ化もされています。

あらすじ

エンジェリックレイヤーは、「天使」（エンジェル）と呼ばれる人形を操り、対戦させる新感覚の格闘ゲームです。プレイヤーは「操縦者」（デウス）となり、特殊な回路を通して天使にイメージを伝えます。天使は操縦者のイメージ通りに動き、戦います。開発者は三原一郎。

物語は、中学進学のため上京した鈴原みさきが、エンジェリックレイヤーに魅了されるところから始まります。開発者の一郎に導かれ、みさきは天使の卵を購入し、「ヒカル」と名付けます。そして、公式トーナメントに参戦することになったみさきは、才能を開花させ、次々と強敵を倒していくのでした。

登場人物

鈴原 みさき（すずはら みさき）
声 - 榎本温子
本作の主人公。エリオル学園に通う中学1年生。小柄なことを気にしていますが、動体視力と集中力に優れています。和歌山県出身で、現在は叔母の祥子の家に居候中。東京で初めて見た「白い天使」に憧れ、スピード重視軽量型の天使「ヒカル」を制作します。ヒカルのモデルは『魔法騎士レイアース』の獅堂光。

小林 虎太郎（こばやし こたろう）
声 - 福山潤
みさきのクラスメイトで、彼女のことを気にかけています。実家は空手道場で、自身も空手の使い手。幼馴染の珠代によく技をかけられています。物語の終盤では、みさきと恋人同士になります。

木崎 珠代（きさき たまよ）
声 - 雪乃五月
みさきのクラスメイトで、虎太郎の幼馴染。格闘技マニアで、普段はテンションが高いです。虎太郎に恋心を抱いており、みさきに嫉妬することも。漫画版では王二郎と付き合います。

小林 鳩子（こばやし はとこ）
声 - 白鳥由里
虎太郎の妹。エリオル学園幼等部に通う5歳児ですが、大人びた言動が目立ちます。エンジェリックレイヤーの熟練操縦者で、公式トーナメントで優勝経験も。天使「鈴鹿（すずか）」を操り、「光速の鈴鹿」の異名を持ちます。

三原 一郎（みはら いちろう）
声 - 小野坂昌也
みさきに興味を持ち、エンジェリックレイヤーの基礎を教える謎の人物。自称「いっちゃん」。実はエンジェリックレイヤーを運営する Piffle Princess 社の社長であり、開発チーフでもあります。おもちゃ開発の天才で、『ちょびっツ』ではchobitsシリーズを開発しています。

三原 王二郎（みはら おうじろう）
声 - 保志総一朗
一郎の弟。男性型天使「ウィザード」を操る最強クラスの操縦者で、「領域（レイヤー）の貴公子」と呼ばれています。兄同様、どこか掴みどころのない性格です。

浅見 祥子（あさみ しょうこ）
声 - 三石琴乃
みさきの叔母で、東京在住のニュースキャスター。エンジェリックレイヤーのことをよく紹介しています。

瀬戸 林子（せと りんご）
声 - 植田佳奈
現役アイドルにしてエンジェリックレイヤー界屈指の操縦者。天使「ランガ」を操り、「踊るランガ」の異名を持ちます。明るく能天気な性格です。

城乃内 最（じょうのうち さい）
声 - 桑島法子
関東最強の操縦者の一人。中性的な容姿と冷徹な表情が特徴で、「極寒の精密機械（アイスマシーン）」と呼ばれています。重量型の天使「白姫（しらひめ）」を操ります。

鈴原 萩子（すずはら しゅうこ）
声 - 井上喜久子
みさきの母親で、祥子の姉。エンジェリックレイヤー開発チームの一員でもあり、みさきの憧れの天使「アテナ」を操ります。デウスとしては「シュウ」と名乗っています。

テレビアニメ

『機動天使エンジェリックレイヤー』として、2001年4月から9月までテレビ東京系列で放送されました。アニメ版では、エンジェリックレイヤーの設定に医療分野でのバックボーンが追加され、恋愛等の人間ドラマが導入されています。

ゲーム

2001年にゲームボーイアドバンス用ソフト『機動天使エンジェリックレイヤー みさきと夢の天使達』が発売されました。ジャンルは対戦・育成RPGで、アニメを元に制作されています。

他作品とのつながり

本作は、CLAMPの他の作品と世界観を共有しており、『ちょびっツ』や『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』などに登場人物が登場しています。

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