ANN首都圏ニュース

ANN首都圏ニュースの概要と歴史

『ANN首都圏ニュース』は、1975年4月から1979年3月まで、テレビ朝日（当時は「NET」）で放送されていた関東地方向けのニュース番組です。この番組は、視聴者に首都圏の重要なニュースを提供することを目的としており、朝日新聞東京本社との協力により制作されました。

番組の誕生と背景

この番組はANN(Network News)の発足を受けて、1970年1月にスタートした全国ネット向けの『ANNニュース』を基盤にしていました。番組は平日の夕方に編成され、全国ニュースの後半部分を首都圏のローカルニュースに充てる形で放送されていました。1972年10月には、ローカルニュースを扱う単独番組『ANNニュースレーダー』が開始され、すぐに視聴者からの支持を得ることとなりました。

1975年3月には、近畿広域圏でのネットチェンジが行われ、これを契機に『ニュースレーダー』が全国ネットに昇格しました。このような流れを経て、ANN首都圏ニュースが誕生しました。

番組の内容

『ANN首都圏ニュース』は、首都圏に特化したストレートニュースと天気予報で構成されていました。番組の司会には、NET及びテレビ朝日の現職アナウンサーが起用され、主に水野厚子さん、堀越むつ子さん、鈴木康敬さんなどが活躍しました。ニュースと天気予報はそれぞれのアナウンサーが担当し、情報を視聴者に分かりやすく伝える役割を果たしていました。

オープニングとエンディング

番組のオープニングは、ANN系列共通のアニメーションやテーマ曲ではなく、独自のスタイルが採用されていました。その内容は、青色の背景に黄色い「ANN首都圏ニュース」のロゴとU字型のエンブレムが表示され、明るい曲が流れるというもので、視聴者に好印象を与えていました。また、エンディングは無音でブルーバックに「ANN首都圏ニュース / 終」のメッセージが出る簡素なものでした。

番組の終了とその後

この形式の放送は1979年3月まで続きましたが、同月をもって『ANN首都圏ニュース』は終了。その後、テレビ朝日は4月から『6時のサテライト』という後継番組を放送し、時間帯を18:00から18:30に編成しました。『ANN首都圏ニュース』の放送枠は、藤子不二雄劇場の一部に転換され、1987年3月まで一部系列局との同時ネットで放送されました。

まとめ

『ANN首都圏ニュース』は、1970年代後半のテレビ業界において、地域密着型のニュース番組として重要な役割を果たしました。そのスタイルと内容は、今なお多くの人々に記憶され、時代の変化を映し出す貴重な存在として位置付けられています。

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