AOSSA

福井駅東口再開発ビル「AOSSA（アオッサ）」：市民の交流拠点としての複合施設

福井県福井市手寄1丁目に位置するAOSSA（アオッサ）は、福井駅東口再開発ビル（手寄地区再開発ビル）の愛称として親しまれています。2007年4月19日に開業したこの建物は、地上10階、地下2階建て、延べ床面積33,170平方メートルという大規模な複合施設です。鉄骨造りの構造で、商業施設、公共施設、駐車場など、多様な機能を備えています。

多彩な機能を備えた空間

AOSSAは、単なる商業ビルではなく、市民の交流拠点としての役割も担っています。その多様な機能を以下に詳しく見ていきましょう。

1階～3階：AOSSA MALL（アオッサモール）
1階：ファッション、雑貨、カフェなどの商業テナントが軒を連ねています。桜木図書館の図書返却口も設置されています。
2階：スクール、美容関連、そして日本年金機構の「街角の年金相談センター福井」など、多様なサービスを提供しています。当初はファッションをテーマとしていましたが、開業直前にテナントが撤退したため、「癒し」をコンセプトに変更し、リニューアルオープンしました。
3階：レストランフロアでは、様々な飲食店が利用者の利便性を高めています。
4階～6階：福井市地域交流プラザ
4階：福井市立桜木図書館が設置され、地域住民の学習環境を整備しています。
5階：福井市役所の一部部局、地域交流プラザ（会議室、応接室など）、福井市男女共同参画センター、福井市こども家庭センター分室、アオッサ子育て広場、福井市中央公民館などが集約されています。
6階：研修室、調理実習室、工作実習室、和室、レクリエーションルームといった、多様な用途に対応できる研修施設が完備されています。
7階・8階：福井県公益施設
7階：福井県消費生活センター、ふくい県民生活センター、福井県人権センター、ふくい暮らすはたらくサポートセンター福井オフィス、放送大学福井学習センターなどが集まっています。
8階：福井県県民ホールがあり、イベントや公演などに利用されています。
9階・10階：機械室及び県民ホール関連施設
* 地下1階・地下2階：有料駐車場（169台収容）

運営と歴史

AOSSAの商業施設部分は、当初、株式会社イマスが家賃保証を行い運営していましたが、2009年には撤退。現在は株式会社日本管財サービスが、地下駐車場、県民ホール、市施設を含む建物の全体の管理を行っています。2階部分については、開業直前のテナント撤退という出来事もあり、コンセプト変更を経て現在の姿になりました。

アクセスと周辺環境

AOSSAは、福井駅東口ロータリーに隣接しており、公共交通機関からのアクセスが非常に便利です。京福バス「福井駅東口」または「福井駅」下車すぐ、北陸自動車道福井ICからも約4kmと、車でのアクセスも良好です。

モデルとなった青森の再開発ビル「アウガ」

AOSSAは、青森駅前にある再開発ビル「アウガ」をモデルとして開発されました。商業施設と公共施設の一体化というコンセプトや、市民の交流拠点としての役割など、多くの共通点が見られます。ただし、アウガは地階に市場を設けるなど、独自の特色も持っています。

AOSSAは、商業施設と公共施設が一体となった複合施設として、福井市民の生活に欠かせない存在となっています。駅からのアクセスも良く、利便性が高いことから、多くの人々が集い、交流する活気ある空間となっています。

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