Aptitude

aptitude: 高機能なAPTフロントエンド

aptitudeは、DebianやUbuntuなどのLinuxディストリビューションで広く利用されているAPT（Advanced Package Tool）システムのための、CUI（コマンドラインインターフェース）フロントエンドツールです。`apt-get`といった既存のコマンドラインツールと比較して、より高度なパッケージ管理機能を提供することが特徴です。

主な機能

高機能な検索: パッケージ名だけでなく、依存関係や説明文など、様々な条件で柔軟な検索が可能です。
対話的な操作: パッケージの追加や削除を、対話形式で直感的に行うことができます。
フルスクリーンモード: 引数なしで`aptitude`コマンドを実行すると、フルスクリーンでメニュー表示され、より快適な操作が可能です。
コマンドライン操作: `apt-get`と同様に、コマンドライン引数を指定してパッケージのインストールやアップデートを実行できます。

基本的なコマンド

以下は、`aptitude`の基本的なコマンドの例です。

bash
aptitude update # パッケージリストの更新
aptitude upgrade # インストール済みパッケージのアップグレード
aptitude install パッケージ名 # パッケージのインストール

イースターエッグ

`aptitude`には、隠し機能としてユーモラスなイースターエッグが用意されています。これは、`apt-get`のイースターエッグと対になるように設計されており、`moo`という引数を伴って`aptitude`を実行することで、その存在を確認できます。`-v`オプションを重ねて指定することで、表示されるメッセージが変化します。

以下に、イースターエッグの例を示します。

bash
$ aptitude -h
aptitude 0.4.11.11
使用方法: aptitude [-S ファイル名] [-u|-i]
~ ~ ~ ~
~ ~ ~ ~
-i  : 起動時にインストールを行います。

この aptitude にはスーパー牛さんパワーなどはありません。
$ aptitude moo
このプログラムにはイースターエッグ (隠し機能) はありません。
$ aptitude -v moo
このプログラムには本当にイースター・エッグはありませんよ。
$ aptitude -vv moo
このプログラムにイースターエッグはないって言わなかったかい?
$ aptitude -vvv moo
やめてくれ!
$ aptitude -vvvv moo
わかった、わかった。あんたにイースターエッグをあげればどっか行ってくれるかい?
$ aptitude -vvvvv moo
わかったよ。あんたの勝ちだ。

/----\
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/ \
/ |
---/ --\
----------
$ aptitude -vvvvvv moo
これが何なのか? もちろんウワバミに食べられた象だよ。


最後のメッセージにある「ウワバミに食べられた象」は、サン＝テグジュペリの小説『星の王子さま』に登場する有名な挿絵への言及です。

まとめ

aptitudeは、`apt-get`に比べて高機能なパッケージ管理ツールであり、特にGUIライクな操作を好むユーザーにとって有用な選択肢となります。また、ユーモラスなイースターエッグは、`aptitude`をより身近な存在に感じさせてくれるでしょう。

外部リンク

* 公式ウェブサイト

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