ARKESTRA

アルバム『ARKESTRA』の魅力

東京スカパラダイスオーケストラの7枚目のオリジナルアルバム『ARKESTRA』は、1998年8月26日にavex traxからリリースされました。このアルバムは、彼らの移籍後初の作品であり、特に注目すべきは、元メンバーのクリーンヘッド・ギムラの実弟、杉村ルイがボーカリストとして正式加入した点です。そのため、本作の収録曲の半数が歌モノという特異な内容となっています。ルイの加入は、移籍の条件でもあったと冷牟田が語る一方で、彼は方向性の違いからこのアルバムをもって脱退することになります。

このアルバムを制作する際、移籍前に脱退した寺師徹のポジションを埋めるため、複数のギタリストがサポートメンバーとして参加しました。その中には、前述の寺師に加え、林昌幸、會田茂一、そして後のメンバーとなる加藤隆志が名を連ねています。特に、アルバムリリースの際に行われたツアー「ARKESTRA THE MAXIMUM」では、會田と加藤のツインギターによるパフォーマンスが話題を呼びました。

また、本作は青木達之が参加した最後のアルバムでもあります。彼はこの時期に逝去してしまったため、彼の貢献も重要な意味を持っています。収録されている楽曲の中で、特にM-1、M-4、M-12はデニス・ボーヴェルがプロデュースを手掛けており、これがどのようにアルバム全体の雰囲気に影響を与えたのかも興味深いポイントです。

収録曲の詳細

本作の収録曲のいくつかについても触れておきましょう。

• - Ring O' Fire (作曲：冷牟田竜之)
• - Blue Mountain (作曲：NARGO)
• - the PIRATES (作曲：沖祐市)
• - Let's Go Out (作詞：杉村ルイ、作曲：冷牟田竜之)
• - わがまま勝手なメッセージ (作詞：杉村ルイ、作曲：川上つよし)

- コーラス：大滝裕子・斉藤久美

• - 愛があるかい? (作詞：杉村ルイ、作曲：沖祐市)

- コーラス：真城めぐみ

• - abracadabra (作曲：冷牟田竜之)
• - 裏通りのふたり (作曲：谷中敦)
• - 船出の街 (作詞：杉村ルイ、作曲：沖祐市)
• - 光 (作詞：杉村ルイ、作曲：NARGO)
• - Dear My Sister（Album Version） (作詞：杉村ルイ、作曲：沖祐市)
• - One Night (作曲：大森はじめ)

このように、『ARKESTRA』は多彩な楽曲とアーティストの協力によって形作られ、東京スカパラダイスオーケストラの歴史において多くのファンに愛されるアルバムとなっています。その魅力を感じるためにも、ぜひ一度聴いてみることをおすすめします。

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