AUTO-MOD

AUTO-MOD: 日本のロックバンドの歴史

AUTO-MOD（オートモッド）は、日本のロックバンドで、1980年に結成され、1985年には一旦解散しましたが、1997年に再結成しました。バンドはフロントマンのGENET（ジュネ）を中心に、パンクシーンの中で独自の道を切り拓いてきました。

バンドの概要

AUTO-MODは、1977年に始まった日本のパンクムーブメントの流れの中で、GENETが中心となる形で結成されました。彼はバンドの音楽スタイルにおいて、アンダーグラウンドからメジャーシーンに至るまで数多くの影響を受け、数々の著名なミュージシャンを輩出してきました。1985年にはメジャーデビューを果たし、その一環として開催された『時の葬列』というシリーズライブの最終回をもって、一度解散を迎えました。

しかし、解散後もGENETはさまざまな演劇活動を行いながら、音楽の道を追求し続けます。1997年にAUTO-MODが復活した際、バンドの音楽スタイルは以前とは異なり、インダストリアルで暗いヘビーロックにシフトしました。再結成後も、クラブイベント『TOKYO DARK CASTLE』を手掛けるなど、アンダーグラウンドの可能性を広げていきました。

メンバー構成

現在のメンバーと過去のメンバーには多くの著名なアーティストが名を連ねています。初期の段階では、渡邉貢（Ba）、布袋寅泰（G）、高橋まこと（Dr）などが在籍し、音楽的な進化を遂げました。特に布袋とのコラボレーションは、AUTO-MODの音楽性を飛躍的に向上させる要因の一つとなりました。

1997年の再結成以降も、メンバーは変遷を重ねながら活動を続けています。特に2023年からは、元AIONのDEANや元GASTUNKのPAZZらが新メンバーとして加入し、新たな息吹をバンドの活動に吹き込んでいます。

音楽的スタイルと影響

AUTO-MODの音楽は、その初期から演劇的な要素を取り入れており、シアトリカルなパフォーマンスで知られています。楽曲はパンク的な要素を基盤に持ちながらも、時にはアバンギャルドな実験性を持った作風を展開しました。特に解散直前のアルバム『EESTANIA』や『BIBLE』は、アングラ性が強く打ち出され、多くのファンに衝撃を与えました。

音楽評論家には、市川哲史がAUTO-MODを「日本のアングラ・ロック・シーンを席捲した日本のゴスの父たち」と評していることも、このバンドが持つ重要な位置付けを示しています。

経歴と活動

AUTO-MODは単なる音楽バンドとしての枠を超え、演劇やファッション、アートなど多岐にわたる文化的な活動を行っています。GENETが関わる劇団バジワークシアターなど、舞台芸術とロックの融合を試みたイベントは特に注目され、多くのファンを魅了しました。

再結成後も、バンドは『時の葬列～方舟の章』と題したシリーズライブを行い、結成35周年を迎える際には、豪華なゲストを招いて特別なイベントを開催しました。

終わりに

AUTO-MODは、その独特な世界観と革新性で日本のロックシーンに大きな影響を与え続けてきました。バンドの音楽とパフォーマンスは、時を超えて多くのファンに愛されており、その活動は今後も注目され続けることでしょう。

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