AVG Anti-Virus

AVG AntiVirusの概要

AVG AntiVirusは、オランダのアムステルダムに本社を構えるAVGテクノロジー社（旧グリソフト社）が開発したアンチウイルスソフトウェアです。日本国内ではデジカ社（旧コージェンメディア社）がその販売とサポートを担当しています。

主な機能

AVG AntiVirusは、リアルタイムでプログラムやEメールのウイルスを監視する機能を有しています。特に「AVGメールスキャナー」を使用して、送受信する電子メール内のウイルスを検出することができます。さらに、定義ファイルの自動アップデート機能も搭載しており、未知のウイルスに対してもヒューリスティクスエンジンを使って検出可能です。動作が軽快で、多くのユーザーに好評です。

日本では2007年4月に商用版が日本語にローカライズされ、さらに同年8月にフリーウェア版も提供開始されました。この際、バージョン7.5以降から日本語版が利用可能となりました。バージョン8.0ではAVG Anti-SpywareおよびAVG Anti-Malwareの機能が統合され、サポートOSに関しても進化を遂げました。

バージョンアップと新機能

AVG 9.0シリーズでは、スキャン時間の短縮、メモリの消費削減、USBメモリを介したウイルス感染の防止策が強化されました。これに続いて、2011年9月にはAVG 2012シリーズが、2012年9月にはAVG 2013シリーズが公開されています。

製品ラインアップ

AVGは個人やスモールオフィス向け、有料および無料のバージョンを用意しています。以下に主な製品を挙げます。

有料製品

• - AVG Anti-Virus: 個人の業務で使用可能。
• - AVG Anti-Virus plus Firewall Edition: パーソナルファイアウォール機能が付加されています。
• - AVG Internet Security: アンチスパイウェアや迷惑メールフィルタを含むインターネットセキュリティスイートです。
• - AVG Identity Protection: プログラムの行動を監視し、未知のマルウェアを検出します。企業向けのサポートも充実しています。

無料製品

• - AVG Anti-Virus Free Edition: 個人利用に限られ、企業利用や学校での使用は許可されていません。このバージョンには広告が表示されます。
• - AVG Anti-Virus Free Small Business Edition: 中小企業向けに提供される、ユーザー登録が必要な無料版です。
• - AVG Rescue CD: ネットワークに依存せず、ウイルス検出やファイル復元に使用できるツールです。

不具合と問題点

AVGにはいくつかの不具合が報告されています。2010年末にリリースされたAVG 2011シリーズでは、特定の環境でパソコンが再起動を繰り返す問題が発生しました。この問題は当初64bit版のWindows 7に限られていましたが、後にWindows VistaやXPでも発生することが確認されています。

まとめ

AVG AntiVirusは、多機能なアンチウイルスソフトウェアであり、個人から企業に至るまで幅広く利用されています。無料版と有料版もそろえており、各ユーザーのニーズに応じた選択が可能です。セキュリティ面での性能も高く、定期的なアップデートにより新たな脅威に対しても効果的に対応しています。

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