AFRINIC

AFRINIC（African Network Information Centre）は、アフリカ地域を管轄する地域インターネットレジストリ（RIR）です。RIRとは、IPアドレスやAS番号といったインターネット資源を地域ごとに管理・分配する組織であり、世界には5つのRIRが存在します。AFRINICはその中でも最も新しいRIRとして、アフリカ地域のインターネットインフラを支える重要な役割を担っています。

AFRINICの設立

AFRINICの設立は、2004年8月にICANN（Internet Corporation for Assigned Names and Numbers）に設立申請を提出したことから始まりました。翌9月には設立が暫定的に承認され、その後、アフリカ地域のIPアドレス管理業務は、APNIC（アジア太平洋地域）、ARIN（北米地域）、RIPE NCC（ヨーロッパ地域）の3つの既存RIRからAFRINICへと移管されました。この業務移管は2005年2月21日に完了し、同年4月8日にICANNによって正式にAFRINICの設立が承認されました。

AFRINICの設立以前は、アフリカ地域におけるIPアドレスの管理は複数のRIRによって行われていました。具体的には、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、ルワンダ、ブルンジ、タンザニア以南はARINが、以北はRIPE NCCが、そしてインド洋諸国はAPNICが管轄していました。AFRINICの設立により、アフリカ地域全体のIPアドレス管理が一元化され、より効率的な運用が可能となりました。

AFRINICの管理リソース

AFRINICは、IPv4アドレス、IPv6アドレス、AS番号の管理を行っています。具体的には、以下のリソースを管理しています。

IPv4アドレス: 41.0.0.0/8, 102.0.0.0/8, 105.0.0.0/8, 197.0.0.0/8の4ブロック
IPv6アドレス: 2001:4200::/23の1ブロック
AS番号: 16ビット版AS32768～AS33791およびAS36864～AS37887、32ビット版AS5.0～AS5.1023

これらのリソースは、アフリカ地域のインターネットサービスプロバイダや企業に分配され、インターネット接続やネットワーク運営に利用されています。

AFRINICの組織

AFRINICの本部はモーリシャスのエビン・シティに置かれており、アフリカの56の国と地域が参加しています。AFRINICは、その設立以降、アフリカ地域のインターネットインフラの発展に大きく貢献してきました。

AFRINICの役割

AFRINICは、アフリカ地域におけるインターネットの発展を促進するために、以下の役割を担っています。

IPアドレスとAS番号の割り当てと管理
インターネット技術に関する情報提供
インターネットコミュニティとの連携
アフリカ地域におけるインターネットガバナンスの推進

AFRINICは、アフリカのインターネットコミュニティにとって不可欠な存在であり、今後もその役割は重要性を増していくと考えられます。

関連情報

ICANN: インターネットのドメイン名やIPアドレスなどの資源を管理する国際的な非営利団体。
[地域インターネットレジストリ]: 特定の地域におけるIPアドレスやAS番号などのインターネット資源を管理する組織。
割り当て済みの/8アドレスブロックの一覧: IPアドレスの割り当て状況に関する情報。

外部リンク

* AFRINIC公式サイト

この情報は、AFRINICの概要、設立経緯、管理リソース、組織、役割について包括的にまとめたものです。AFRINICは、アフリカ地域のインターネット発展に不可欠な組織であり、その活動は今後も注目されるでしょう。

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