Agoop

株式会社Agoopについて

株式会社Agoop（アグープ）は、ソフトバンクグループに属する位置情報ビッグデータ事業を専門とする企業です。ソフトバンクが100%出資しており、位置情報を基盤としたデータの収集、解析、生成、そしてそれらを活用したスマートフォンアプリケーションの開発を主な事業内容としています。社名は「AnyGIS of Object-Oriented Planner」の頭文字から取られています。

沿革

2009年: ソフトバンクの社内ベンチャーとして、GIS関連事業を主軸に設立。
2009年: 「流動人口推計データ」の販売を開始し、事業を本格的にスタート。
2010年: 初の位置情報アプリ「あぐらいふ」をリリース。
2011年: スマートフォンの位置情報を活用したビッグデータ事業を開始し、事業領域を拡大。
2012年: 収集したビッグデータをソフトバンクモバイルのネットワーク改善解析に活用開始。
2013年: 本社を東京都港区東新橋に移転し、柴山和久氏が代表取締役兼CEOに就任。
2014年: スマートフォンの位置情報を活用した「流動人口データ」の提供を開始。
2015年: ビッグデータをスプリントのネットワーク改善解析にも活用を拡大。
2017年: プライバシーマークを取得し、個人情報保護への取り組みを強化。
2017年: 流動人口データのダッシュボード「Kompreno」をリリースし、顧客へのデータ提供方法を改善。
2018年: 本社を東京都渋谷区神宮前に移転。

流動人口データ

Agoopの主力事業である流動人口データは、スマートフォンアプリケーションユーザーからパーミッションを得た上で収集したGPS位置情報を基に生成されています。このデータは、独自技術によって解析され、「ポイント型流動人口データ」と「メッシュ型流動人口データ」の2種類が提供されています。

これらのデータは、商圏分析、エリアマーケティング、観光政策、防災対策など、多岐にわたる分野での活用が期待されています。

ポイント型流動人口データ

このデータは、人の動きや流れを詳細に捉えることが可能です。具体的には、発着点、経路、交通手段、滞留時間などの情報が含まれており、緯度経度、時間、速度、方向といったデータから、人の動きを細やかに把握できます。

メッシュ型流動人口データ

メッシュ型流動人口データは、アプリケーションユーザーを日本総人口規模に換算した推計値データを提供します。月別・時間帯別の人口ポテンシャルを把握することができ、1km、500m、100m、50mといった細かなメッシュ単位でデータを提供します。

新型コロナウイルス拡散における人流変化の解析

新型コロナウイルス感染症が拡大した際、Agoopは位置情報ビッグデータ解析の専門性を活かし、全国49か所の主要駅や観光地などでの人の流れを解析した「新型コロナウイルス拡散における人流変化の解析」をウェブサイト上で公開しました。このデータは、各報道機関が人出の数を報道する際の情報源として利用され、社会的な関心も高まりました。この取り組みは、同社の位置情報データを活用した社会貢献の一例と言えるでしょう。

まとめ

株式会社Agoopは、位置情報ビッグデータという専門性の高い分野で、長年にわたり技術を磨いてきました。そのデータは多岐にわたる分野で活用されており、社会インフラとしての側面も持ち合わせています。今後も、位置情報データを活用した新しいサービスの展開が期待される企業です。

外部リンク

株式会社Agoop
Agoop広報 (@agooppr) - X（旧Twitter）
Agoop (AgoopCorp) - Facebook
* Agoop - YouTubeチャンネル

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