Air/Cook/Sky

アルバム『Air/Cook/Sky』について

矢井田瞳の4枚目のオリジナル・アルバム『Air/Cook/Sky』は、2003年10月29日にリリースされました。製作は、これまで彼女と共に楽曲を創り上げてきたDiamond◆Headを解散し、片岡大志と村田昭との共同プロデュースの下に行われました。これにより、矢井田の音楽表現に新たな風が吹き込み、革新的なサウンドが生まれました。

このアルバムは、イギリス・ロンドンでのレコーディングを経て完成しました。レコーディングの模様は、ライブDVD『Live Completion '03〜i can fly, can you?〜』で観ることができ、ファンには貴重な映像証言となっています。アルバムには、特に注目を集めたシングル曲が含まれており、「孤独なカウボーイ」と「一人ジェンガ」がその声をルートにしました。また、本人が出演するリプトンのCMで使われた楽曲も盛り込まれており、より親しみやすい作品に仕上がっています。

アルバムには全11曲が収録されており、それぞれ異なるスタイルやテイストを持っています。中でも、初めてミュージックビデオが制作された「チェイン」は、リスナーに強く印象を残す楽曲となっています。また、「Hello」は、後に11thシングルとしてボーナストラックに収録されることになります。

さらに、Peter O'TooleやSharon Shannonといったゲストアーティストを迎えた「見えない光」や、山木秀夫と塩谷哲が参加した「この恋はもうしまってしまおう」といった多様性に富んだ楽曲が並び、聴き応えがあるアルバムとなっています。

『Air/Cook/Sky』というタイトルは、2004年2月1日から行われた全50公演のライブツアー『YAIKO/ROCKS 50ROUNDS』のアナグラムであり、これに合わせてアルバムは大々的にプロモーションされました。発売当初、CD EXTRA仕様としてリリースされ、ファンはツアースケジュールが掲載された特設サイトにアクセスすることができたのも話題の一つです。

このアルバムは、矢井田瞳のキャリアにおける重要な作品の一つであり、彼女の音楽へのアプローチと成長を示すものとして、多くのリスナーに支持されています。復古しつつも新しいサウンドを追求した彼女の姿勢は、多くのファンに感動を与え続けています。

もう一度検索