Amazonロッカー

Amazonロッカー（Amazon Locker）とは

Amazonロッカーは、Amazon.comが提供するセルフサービスの宅配ボックスです。日本では「Amazon Hubロッカー」の名称で展開されており、コンビニエンスストアやスーパーマーケット、ドラッグストアなどの店舗に設置されています。Amazonの顧客は、商品の配送先にロッカーの場所を指定することで、都合の良い時間に商品を受け取ることができます。

歴史

Amazonロッカープログラムは、宅配物の盗難や受取の不便さといった課題を解決するために開発されました。2011年9月にニューヨーク、シアトル、ロンドンでサービスを開始し、2017年4月時点では50以上の都市、1800以上の拠点に拡大しています。

仕組み

1. 注文: 顧客はAmazonで商品を購入し、配送先にロッカーを指定します。
2. 配送: Amazonの指定業者が商品をロッカーに配達します。
3. 通知: 商品がロッカーに配達されると、顧客はデジタル受け取りコードがメールやテキストメッセージで通知されます。
4. 受け取り: 顧客はロッカーのタッチスクリーンに受け取りコードを入力し、指定されたドアが開いて商品を受け取ります。

商品の受け取り期限は、受け取りコード通知から3日間です。
また、Amazonロッカーは商品の返品にも利用できます。ただし、ロッカーが満杯の場合は利用できないため、空きができるまで待つ必要があります。

ロッカーの場所

Amazonは、セブンイレブンやスパーなどの小売店と提携してロッカーを設置しています。小売店はロッカーの設置・運営によってAmazonから奨励金を受け取ります。過去にはステープルズやラジオシャックもプログラムに参加していましたが、後に撤退しています。

2015年時点で、セブンイレブンはアメリカ国内の186箇所にロッカーを設置しています。イギリスでは、Co-operative Foodやモリソンと提携し、店舗内にロッカーを設置しています。また、図書館や巨大小売センターにもロッカーが設置されています。

Amazonロッカーは、カナダ、フランス、ドイツ、イタリアなど、多くの国で展開されています。

Amazon Hub

Amazon Hubは、アパートのロビーなどに設置される配達ロッカーで、全ての運送業者の荷物を受け入れることができます。
日本では2019年9月18日にAmazon Hubの導入が発表され、「Amazon Hubロッカー」と「Amazon Hubカウンター」の2種類のサービスが展開されています。

Amazon Hubロッカー: コンビニエンスストアやスーパーマーケット、ドラッグストアなどに設置され、セルフサービスで荷物を受け取れます。
Amazon Hubカウンター: 店舗のカウンターで荷物を受け取ります。

利用方法

Amazon Hubは、Amazonプライムの無料配送やお急ぎ便の対象サービスです。通常配送でも追加料金はかかりません。

Amazon Hubカウンター: 保管期限は7日間です。受け取りには、運転免許証や学生証などの公的な身分証明書が必要です。
Amazon Hubロッカー: Amazonの商品購入時にロッカーを受取場所に指定します。Amazon.co.jpが販売・発送する商品のみ利用可能です。受け取りには、Amazonアプリに通知されるバーコードと受取パスワードが必要です。保管期限は3日間で、期限を過ぎると自動的に返送・払い戻しとなります。

2023年からは、Amazon Hubロッカーの普及に伴い、他社の宅配ロッカーであるPUDOステーションをAmazonの受取場所に指定できなくなりました。

注意点

商品の受け取り時に、誤ってドアを閉めてしまうと、再度開けることができなくなります。その場合は、発送元や配送業者に連絡する必要があります。

参考資料

Amazon Hub

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