Anjutaは、GNOMEデスクトップ環境で動作するオープンソースの
統合開発環境(IDE)です。主にC、
C++言語での開発を想定していますが、
Java、
JavaScript、
Python、Valaなど、複数のプログラミング言語に対応している点が特徴です。
Anjutaは、Windows環境におけるVisual
C++に相当する開発ツールとして位置づけられます。プロジェクトの作成、編集、デバッグ、ビルドまで、ソフトウェア開発に必要な工程を一つの環境で完結させることができます。
主な機能
プロジェクト管理: プロジェクトの作成、管理、設定を容易に行えます。複数のファイルから構成される大規模なプロジェクトでも、効率的に開発を進めることができます。
プロジェクトウィザード: 新規プロジェクトを始める際に、テンプレートを選択することで、プロジェクトの初期設定を自動化できます。これにより、開発者はすぐにコーディングを始めることができます。
オンボードインタラクティブデバッガ: プログラムの実行中に、変数やメモリの状態をリアルタイムで監視できる強力なデバッガが組み込まれています。ステップ実行やブレークポイントの設定も可能で、バグの特定と修正を効率的に行えます。
ソースナビゲーション: コード内の関数や変数定義箇所へジャンプする機能や、シンボルを検索する機能により、大規模なコードベースでも素早く目的の箇所へ移動できます。
シンタックス強調: プログラミング言語の構文に合わせて、キーワードや変数名などを色分けして表示します。これにより、コードの可読性が向上し、入力ミスを早期に発見しやすくなります。
プラグインアーキテクチャ: Anjutaの機能を拡張するためのプラグインを導入できます。開発者のニーズに合わせてカスタマイズできる柔軟性があります。
Anjutaは、GNOME環境でのソフトウェア開発を強力にサポートするツールです。使いやすいインターフェースと、強力な機能により、初心者からベテランまで幅広い開発者に適しています。
関連項目
KDevelop: KDE環境で利用される統合開発環境です。Anjutaと同様に、多様なプログラミング言語に対応し、プロジェクト管理やデバッグ機能も充実しています。
外部リンク
Anjuta DevStudio - ウェイバックマシン(2022年10月7日アーカイブ分)