Annabel

Annabelの音楽経歴とスタイル

Annabel（アナベル）は、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスに生まれ、日本で育った女性歌手及び作詞家です。彼女は、レコード会社「ランティス」に所属し、アニメやゲームの主題歌を数多く手掛けてきました。特に、憂いを含んだ透明感のある歌声が特徴で、多岐にわたる音楽活動でその存在感を示しています。

人物について

彼女は、日本人の父親とアルゼンチン人の母親の間に生まれました。父親の仕事の影響で日本へ移住した彼女は、その後、日本での生活を経て音楽活動を開始することになります。本名は「Annabel」と書きますが、読みは同じです。音楽活動を始めたきっかけは、偶然見かけた同人CDの募集広告からでした。

同人音楽の出身という背景から、音楽制作に対するスタンスは特に独特です。自分の作品については、マスタリングが完了するまで非常に神経を使い、その後は新しい楽曲に取り組むスタイルがあったため、完成した曲に対してこだわりを持つ一方で、バンド活動には時間がかかりました。ソロ名義のAnnabelでは自らの声を前面に出すことに努める一方、彼女が所属するバンド「siraph」では、ボーカルを楽器の一部として捉え、曲全体の中で存在することを意識しています。

音楽活動の変遷

Annabelは、2005年より音楽活動を開始し、2006年にはやなぎなぎ、永尾ヨシヒサ、xaiと共に同人音楽ユニット「binaria」を結成しました。そして、2007年にはbermei.inazawaとともに「anNina」名義で、『ひぐらしのなく頃に解』のエンディングテーマ『対象a』でデビューを果たします。2009年にはAnnabel名義で、アニメ『CANAAN』のエンディング主題歌『My heaven』をリリースし、メジャーデビューを実現しました。

その後、2012年には自身初のアルバム『miniascape』、2015年には『GANGSTA.』のエンディングテーマ『夜の国』など、多数の作品を発表しています。また、2016年にはバンド「siraph」を結成し、より一層精力的に音楽活動を展開しています。

所属ユニットと活動

Annabelの音楽活動はソロだけに留まらず、彼女が所属するユニットやバンドにも及んでいます。binariaではボーカル及び作詞を担当し、特にスペイン語の歌詞やタイトルが特徴的です。anNinaでは再びボーカルとして活躍し、siraphでは他のメンバーと共に独自の音楽を追求しています。

個性とスタンス

Annabelの音楽に対するアプローチは、職業歌手として非常に職人的です。彼女は、自身の感情を前面に出すよりも、歌唱が楽曲全体の一部として機能することを望んでいます。そのため、レコーディングにおいても、音の取捨選択が非常に早く、全ての取り組みを記憶しながら完成を目指します。

2018年には、感傷ベクトルの田口囁一との結婚サプライズを発表し、新たな一歩を踏み出しました。今後の音楽活動にも期待が寄せられています。彼女の透き通る声は、いつまでも多くの人々の心に響き続けることでしょう。

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