Apple Watch Series 9は、
Appleが開発・販売するスマートウォッチの第10世代モデルとして、2023年
9月12日に発表され、同年
9月22日に発売されました。このモデルは、watchOS 10とともに登場し、前モデルから大幅な進化を遂げています。
主な特徴
Apple Watch Series 9の最大の特長は、新たに搭載された
Apple S9 SiP(System in Package)です。このチップは、A16 Bionicチップから派生した高効率コアSawtoothをベースとしたデュアルコアプロセッサを採用しており、処理能力が大幅に向上しました。特に、機械学習処理においては、最大2倍の高速化を実現する新しい4コアNeural Engineが搭載されています。
また、第2世代の超広帯域無線(UWB)チップも搭載されており、より正確な位置情報の取得が可能になりました。バッテリー駆動時間も改善され、通常使用で18時間の駆動が可能となっています。
ユーザーインターフェースにおいても革新が見られます。新たに導入された「ダブルタップ」ジェスチャーは、画面に触れることなく、指先を2回タップするだけで、電話応答や音楽再生の制御などが可能になり、操作性が向上しました。
ディスプレイは、最大2,000ニトという非常に明るい表示が可能になり、明るい場所でも見やすくなりました。最小輝度は1ニトまで調整可能で、暗い場所でも目に優しい表示が可能です。
Siriの処理能力も大幅に向上しました。これまでは、
SiriへのリクエストはiPhoneに音声データを送信し、iPhoneで処理された結果が
Apple Watchに返されていましたが、Series 9では、デバイス上で直接処理されるため、より高速かつプライバシーを保護した形で
Siriを利用できます。
さらに、サイクリスト向けの機能も強化されています。新しい指標やワークアウト表示、Bluetoothを活用したサイクリングワークアウトなどが追加され、サイクリストのトレーニングをより効果的にサポートします。
地図機能も進化し、新しいコンパスウェイポイントとマップ機能が搭載され、より詳細なナビゲーションが可能になりました。環境光センサーによって、日光の下で過ごした時間を測定する機能も追加され、健康管理にも役立ちます。
その他の特徴
Apple Watch Series 9は、環境への配慮も重視しており、カーボンニュートラルモデルも展開されています。ケースサイズは41mmと45mmの2種類があり、素材やカラーも豊富です。アルミニウムケースモデルには、スターライト、ミッドナイト、シルバー、(PRODUCT)RED、ピンクが用意されており、ステンレススチールケースモデルには、ゴールド、シルバー、グラファイトがラインナップされています。
外部リンク
公式ウェブサイト(日本語)
Apple Watch Series 9は、高性能なチップ、進化した操作性、強化された機能、環境への配慮など、多くの点で進化を遂げたスマートウォッチであり、日常生活からトレーニングまで、幅広いシーンで活躍するでしょう。