Archaic Chain -アルカイック・チェイン-

Archaic Chain -アルカイック・チェイン-とは

『Archaic Chain -アルカイック・チェイン-』は、天河信彦が原作、皇なつきが作画を手がけた日本の漫画作品です。マッグガーデン発行の『コミックブレイドMASAMUNE』にて2004年から2005年にかけて連載されました。

概要

本作は「義経伝説」を主題として、歴史、伝奇、ファンタジーなど様々な要素を織り交ぜた超伝奇作品です。皇なつきが天河信彦を指名する形で連載が開始されましたが、全7話で中断し、未完のまま終了しました。単行本は全1巻のみ刊行されています。

一時、描き下ろしによる続編の発表も計画されましたが、実現には至りませんでした。

あらすじ

物語の舞台は奈良・明日香。15歳の少年、畝火鉄は影手流畝火家の当主として、同じく影手流を継ぐ香具山家で生活を送っていました。

夏休みのある日、鉄は友人の香具山天鼓と共に「大モンゴル展」を訪れます。そこで彼らは、謎の男アラヲミが展示品の「テムジンの太刀」を盗む現場に遭遇。騒動の中、太刀の鞘だけが鉄と天鼓の手元に残ってしまいます。この出来事をきっかけに、鉄と天鼓は数奇な運命に巻き込まれていくことになります。

登場人物

畝火 鉄（うねび まがね）／影輝（かげてる）
主人公。影手流畝火家の当主。「鉄」という名前を嫌っており、天鼓からは「てっちゃん」と呼ばれています。普段は香具山家で暮らしています。
香具山 天鼓（かぐやま てんこ）
中学3年生。頬に客人の印があります。両親を「おとっちゃま」「おかあちゃま」と呼ぶ、少し変わった少女です。
香具山 埴安（かぐやま はにやす）
天鼓の父親。影手流香具山家の当主です。
香具山 知流夜（かぐやま ちるや）
埴安の妻で、天鼓の母親。遮那王によって連れ去られてしまいます。
キヨヒト／アラヲミ
光の剣を操る謎の男。手首には天鼓と同じ客人の印があります。姉が自分の身代わりに遮那王に連れ去られた過去を持ちます。
ニギサキ／ミタマ
キヨヒトの従者。
佐久夜（さくや）
エンジェルラダー教団の教主。知流夜の妹であり、天鼓の叔母にあたります。遮那王に連れ去られた姉を取り戻すことを願っています。

用語解説

影手流（かげてりゅう）
この世で最も薄い刃を持つとされる「影の太刀」を操る古武術の流派。影を斬ることで自身の影を濃くし、霊道を閉じる役割を担っています。
影の太刀
影手流で使用される特殊な太刀。
光の剣
キヨヒトが操る剣。
霊道（レイライン）
神や鬼が通るとされる道。
遮那王（しゃなおう）
幼子に印をつけ、「7歳になったら迎えに行く」と約束して連れ去る存在。身代わりでも良いとされており、知流夜やキヨヒトの姉が連れ去られています。
客人（まろうど）

客人の印

エンジェルラダー教団
東京都墨田区に本部を構える教団。

書籍情報

天河信彦・皇なつき 『Archaic Chain -アルカイック・チェイン-』 マッグガーデン〈ブレイドコミックス〉、2010年10月10日発行、ISBN 4-86127-199-1

関連事項

義経=ジンギスカン説
通りゃんせ

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