Arrival (とんねるずのアルバム)

アルバム『Arrival』について

とんねるずの11枚目のアルバム『Arrival』は、1994年9月15日にリリースされました。この作品は、彼らが新たに設立した事務所の名前をタイトルにしており、これまでの活動とは一線を画した意欲的なアルバムでもあります。アルバムは三方背BOXパッケージ仕様となっており、ビジュアルでも特別感を醸し出しています。

概要

このアルバムの特徴の一つは、これまでの2作とは異なり、プロデューサーである後藤次利が提供した楽曲が5曲にとどまっている点です。全体的には秋元康の作詞による楽曲が揃っており、特に注目すべきは3曲目の『クラッキー』です。この楽曲は1989年に放送されたフジテレビ系の「ハウス世界名作劇場」『ピーターパンの冒険』からのもので、長い年月を経て、再びこの二人のクリエイターがアニメ以外の楽曲でコラボレーションを果たした作品となっています。これは、AKB48の楽曲で成功を収める井上ヨシマサと秋元康の初めてのアニメ以外の共同作業でもあり、その意味でも特筆すべきものです。

収録曲

アルバムには多様なスタイルの楽曲が収録されています。以下に主なトラックを紹介します：

1. LATE SHOW
作曲・編曲：後藤次利、コーラスアレンジ：坪倉唯子
日本テレビ系『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』のエンディングテーマ。

2. 風はどこへ吹くのだろう
作曲・編曲：後藤次利、コーラスアレンジ：曳田修・鈴木弘明

3. クラッキー
作曲・編曲：井上ヨシマサ
フジテレビ系『ラスタとんねるず'94』のオープニングテーマ。

4. HEY BROTHER
作曲：鴨井学、編曲：樫原伸彦

5. 東京
作曲・編曲：樫原伸彦

6. 男泣き
作曲：鈴木キサブロー、編曲：武部聡志

7. リアシート
作曲・編曲：後藤次利、コーラスアレンジ：坪倉唯子
石橋貴明のソロ楽曲。

8. HONEY
作詞：木梨憲武、作曲・編曲：武内享
木梨憲武のソロ曲。

9. Arrival
作曲・編曲：後藤次利、コーラスアレンジ：曳田修

10. バラードでGOOD BYE!
作曲・編曲：後藤次利、コーラスアレンジ：坪倉唯子

このアルバムは、音楽的な実験と新たな挑戦が詰まった作品であり、特にとんねるずが音楽史の中でどのように進化していくのかを感じさせる一枚です。各楽曲には、それぞれのメンバーの個性が光っており、聴く人を楽しませる内容が盛りだくさんです。アルバム『Arrival』は、彼らのキャリアにおける重要な点の一つとして、ファンにとって欠かせない存在になっています。

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