Bボーイ

B-boy（B-ボーイ）は、ブレイクダンスを踊る男性を指す言葉であり、ブレイクダンサーと同義です。女性の場合はB-girl（B-ガール）と呼ばれます。

歴史

B-boyのルーツは、1970年代後半のニューヨーク、ブロンクス区などで開催されていたブロック・パーティにあります。これらのパーティでは、DJがターンテーブルを操り、ブレイクビーツと呼ばれる音楽を流していました。このブレイクビーツに合わせて踊る人々、あるいはラップの合間に踊る人々を、クール・ハークが「ブレイク・ボーイ (break boy)」あるいは「ビー・ボーイング (B-boying)」と呼んだのが始まりとされています。

他にも、「ブレイキン・ボーイ (breakin' boy)」、「ビート・ボーイ (beat-boy)」と呼んだという説や、ブレイクビーツに合わせて踊ることから自然発生的にそう呼ばれるようになったという説も存在します。

呼称に関する誤解

「B」という文字には、「black（黒人）」や「bad（悪い）」といった特別な意味は本来ありません。しかし、B-boyのファッションスタイルがお洒落であると注目を集め、「Bボーイ・スタイル」として広まった際に、誤った解釈が生まれてしまいました。

その結果、日本やヨーロッパなどでは、ヒップホップ系のファッションを身に着けている人や、そのような服装そのものを指して「B-boy」と認識する人が多くなりました。つまり、ヒップホップ愛好者全般を指す言葉として誤用されるようになったのです。日本においては、ヒップホップ系ファッションのことを「B系」と呼ぶこともあります。

日本で初めてB-boyと呼ばれた人物は、CRAZY-Aであるとされています。

B-boyから派生した文化

B-boyという言葉は、単にブレイクダンスを踊る人を指すだけでなく、そこから派生したファッションやライフスタイルをも包括する概念へと進化しました。B-boyスタイルは、ストリートファッションの重要な要素となり、多くの人々に影響を与えています。また、B-boyの精神は、ブレイクダンスの技術だけでなく、創造性や自己表現を重視する姿勢として、次世代のダンサーたちに受け継がれています。

関連項目

ストリートダンス
ヒップホップ

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