B&B (お笑いコンビ)

B&B（ビー アンド ビー）についての詳細な解説

概要

B&Bは日本の漫才コンビで、特に島田洋七と島田洋八から成る三代目B&Bについて詳しく取り上げたいと思います。このコンビは広島県広島市出身の島田洋七（しまだ ようしち）と岡山県笠岡市出身の島田洋八（しまだ ようはち）によって形成されました。1970年代末、彼らの東京進出が漫才ブームの火付け役となり、テレビの人気者となりました。劇場やテレビでのパフォーマンスを通じて、二人は「マシンガン漫才」と呼ばれるスタイルを確立し、広く評価されました。

経歴

初代B&B

1971年、洋七は島田洋介の弟子としてのスタートを切り、1972年に桂三枝と出会い放送作家の団順一（萩原芳樹）と組んで初代B&Bを結成しました。この時のコンビ名は師匠から命名されたものですが、洋七は自身のアイデンティティに合わないと感じ、アルバイト先のディスコの名を借りて「B&B」と名付けました。初舞台は名古屋でたった5人のお客の前でしたが、その後わずか11ヶ月で最優秀話術賞を受賞するなど、注目を浴び始めました。しかし、萩原の心身の問題から初代B&Bは消滅してしまいました。

二代目B&B

1973年に洋七は上方真一（後の上方よしお）と組み、二代目B&Bを結成。二人はスピード感に溢れるパフォーマンスで評価されたが、洋七が舞台進出を導く中で意見の相違により解散に至ります。1975年、洋七は島田洋八と三代目B&Bを結成します。本稿では特にこの三代目について深掘りしていきます。

三代目B&Bと漫才ブームの到来

洋七と洋八が結成した三代目B&Bは、「広島vs岡山」をテーマにした漫才を展開しながら、「もみじまんじゅう」や広島名物を盛り込みつつ人気を博しました。特に「もみじまんじゅう！」というギャグは瞬く間に全国的な流行に。髪を振り乱し競い合うスタイルが特徴的であり、「マシンガン漫才」と呼ばれる高速な掛け合いが多くのファンを惹きつけました。

1980年1月、B&Bは「激突!漫才新幹線」に出演し、一夜にしてスターダムにのし上がります。彼らのスタイルがテレビで紹介されることで、漫才界は新たな転機を迎え、全国的な人気を獲得。続く『お笑いスター誕生!!』で初代グランプリを受賞するなど、その勢いは加速。

絶頂期とその後

B&Bは1980年代初頭、連日15本以上のテレビ番組に出演し、圧倒的な人気を誇りました。洋七の発言によると、彼らの出演数は驚異の106本に達し、スケジュールは過密そのものでした。しかし、人気が高まるにつれてネタのマンネリ化が進み、次第に客足が遠のくように。1983年に解散することになります。

その後、洋七は個々の活動を始め、特に『佐賀のがばいばあちゃん』という著書がベストセラーに。これにより彼は漫才師としてだけでなく、作家としての顔も持つことになります。洋八もまた、芸能界で活動し続け、近年になっても二人の動向には注目が集まっています。

評価と影響

B&Bのスタイルは漫才ブームの象徴であり、彼らの影響はその後の多くの漫才師に受け継がれています。特に洋七は、漫才界で新しい流れを生み出した人物として、ビートたけしや島田紳助からも高く評価されています。近年では、B&Bのスタイルは若手漫才師たちに引き継がれ、進化を続けています。

結論

B&Bはただの漫才コンビではなく、漫才という日本の伝統を新しい形で発展させた先駆者と言えるでしょう。彼らの努力と才能は、日本全国の笑いの文化に大きな足跡を残したのです。

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