B.A.B.E.L.

B.A.B.E.L.（バベル）とは

『絶対可憐チルドレン』に登場する架空の国家組織。正式名称は「内務省特務機関超能力支援研究局」で、英語名の略称がB.A.B.E.L.。国内の超能力政策を一手に引き受けています。

概要

その起源は1940年頃に招集された大日本帝国陸軍特務超能部隊に遡り、1960年頃に発足しました。超能力研究に加え、エスパーが関わる犯罪への対処、予知された事件・事故の阻止、大規模災害時の救助など、活動は多岐にわたります。警察や消防との連携も密で、自衛隊との関係も深く、運用主任が訓練に参加することもあります。

BAe 146などの専用機や戦闘用ヘリコプターを所有し、戦闘力の低いエスパーには護身用火器としてベレッタM92が支給されます。機関銃や手榴弾を使用することもあり、自衛隊に類似した階級制度も存在します。局長直属の戦闘部隊も存在します。

バベルの理想は「普通人とエスパーが協調し、対等に共存する世界」の実現にあります。そのために、双方の差別や敵対意識をなくすべく尽力していますが、道のりは険しいのが現状です。利益を重視する政府の方針との対立も多く、超能力が国際競争の鍵を握る時代においては潤沢な予算を与えられているものの、他の省庁からはよく思われていないため、大きな権限を持つ反面、孤立しがちな立場にあります。アニメ版では管轄が内務省から政府に変更されています。

現場への出動は、エスパーと現場運用主任（ノーマル）によるチーム制が基本です。特務活動を行うエスパーまたはチームには「ザ・」で始まるコードネームが与えられ、「ザ・チルドレン」「ザ・ハウンド」「ザ・ダブルフェイス」「ザ・ワイルドキャット」らはトップクラスのチームとして知られています。

所属・人物紹介

ザ・チルドレン

超度7の超能力を持つ少女たちと、運用主任の4名で構成されるバベル最強のチーム。

物語は、特殊な能力と立場ゆえに扱いが難しい彼女たちに振り回されながらも、最悪の未来を回避しようと奮闘する現場運用主任・皆本光一と、彼に導かれ成長していく明石薫、野上葵、三宮紫穂を中心に展開されます。未来において彼女らが所属する組織・P.A.N.D.R.A.のリーダー、兵部京介も物語に深く関わってきます。

薫たちは物語開始時小学4年生でしたが、時間経過とともに成長し、高校生になっています。

日本で公式に確認されている超度7はザ・チルドレンの3名のみであり、その将来には大きな期待が寄せられています。しかし、未来に起こりうる「エスパーと普通人の最終戦争」で重要な役割を果たすのではという懸念もあり、「ザ・チルドレンは天使か悪魔か」という事案がバベルの最高機密として扱われています（懸案事項666号）。

精神的に未成熟な面もありますが、桁外れの能力を持つがゆえに「普通の子供になれない」という冷めた自己認識も持ち合わせています。作中では、エスパーに対する疑念から現在の立場への葛藤を抱く様子も描かれています（主に薫）。

皆本が主任になるまでは学校に通わずバベル本部で特別教育を受けていましたが、皆本の尽力により普通の学校に通うようになり、友達にも恵まれ楽しい学校生活を送っています。ただし、周囲には超度2と偽っています。

任務時

普段はESPリミッターにより能力を抑えられていますが、任務時には皆本がリミッターを解除し本来の能力を発揮します。判断力等は未熟なため、指揮官・皆本による補助が不可欠です。

皆本が開発したESPリミッターに搭載されているブースト機能で、葵と紫穂の能力を薫に上乗せする「トリプルブースト」により、さらに強力な能力を一時的に使うことができます。ただし、薫の体への負担が大きく、効果が切れるとサイコキネシスがしばらく使えなくなります。

黒い幽霊との戦闘時には、「念動・強制解放（サイキック・フォース・オブ・アブソリューション）」という連携技が発動しました。薫を核とし、触れているエスパーの力を大幅に吸い取る程のパワーを必要とするため、薫への反動も大きく、発動後は気を失ってしまいます。強い洗脳を解除する効果を持つため、パンドラ、黒い幽霊の双方から注目されています。

服装

チルドレンの特務制服は水色を基調としています。小学生編ではブレザーに白いミニスカート、白いブラウス、ベレー帽、ハイソックス、革靴を着用。中学生編ではデザインが変更され、機能も強化されています。薫は帽子嫌いを理由にベレー帽を被らず、小学生編ではローラーシューズを履いていました。リボン、ネクタイとベレー帽の色は各自異なり、それぞれの名前に含まれる色がトレードカラーになっています。

ミニスカなのは、薫が制服にミニスカを希望したためです。

特務活動外では様々な私服姿が登場します。小学校は私服でしたが、中学校では学校指定の制服があります。

過去

薫、葵、紫穂が出会ったのは5歳の時。あまりの力の強さ故に恐れられることも多く、情緒とのアンバランスさから、周囲から孤立し我侭放題でした。皆本と出会う前には、5人の運用主任が彼女たちに手を焼いて辞めています。皆本との出会いにより、彼女たちは丸くなり、B.A.B.E.L.の仲間たちとの関係も良好になりました。

メンバー

明石 薫（あかし かおる）

本作品の主人公。超度7の念動能力者（サイコキノ）。「ザ・チルドレン」のリーダー格。コードナンバー「C-01」。
野上 葵（のがみ あおい）

超度7の瞬間移動能力者（テレポーター）。コードナンバー「C-02」。
三宮 紫穂（さんのみや しほ）

超度7の接触感応能力者（サイコメトラー）。「ザ・チルドレン」のサブリーダー格。コードナンバー「C-03」。
皆本 光一（みなもと こういち）

「ザ・チルドレン」の現場運用主任。階級は二尉。超能力を持たない普通人（ノーマル）。

その他

B.A.B.E.L.には他にも様々なチームや人物が所属しています。

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