B.C.リッチ

B.C. Rich（B.C.リッチ）とは

B.C. Richは、1969年にBernardo Chavez Ricoによって設立されたアメリカのギターおよびベースメーカーです。1970年代に変形シェイプのギターを開発し、ヘヴィメタル隆盛とともにその名を広めました。所有者の変遷を経て、現在はPraxis Musical傘下となっています。

ハイエンドモデルはアメリカでカスタムメイドされており、中・低価格帯のモデルはアジアで生産されています。特徴的な鋭角なデザインは、スラッシュメタルやデスメタルなどのヘヴィメタル系ミュージシャンに支持されています。

主なモデル

B.C. Richのギターは、過激なボディシェイプと高い演奏性を両立させています。ヒールレスジョイントの先駆けとしても知られており、豊富なスイッチ類による多彩なサウンドメイクも魅力です。

モッキンバード

ジョニー・ケッセルによって設計され、Joe Perry（Aerosmith）の使用で人気を博しました。Slash（Guns N' Roses）も使用しています。

アイアンバード

1983年にジョーイ・リコによってデザインされた、ヘヴィメタルギタリストに人気のモデルです。

イーグル

シーガルの改良版として開発されました。ブラッド・ウィットフォード（Aerosmith）やポール・スタンレー（KISS）らが使用しました。

ワーロック

1980年代初頭に登場し、Mick Mars（Mötley Crüe）やLita Fordなどに愛用され、ヘヴィメタルシーンで人気を博しました。

ビッチ

ニール・モーザーによって開発された10弦ギター。Joe Perry（Aerosmith）やDave Mustaine（Megadeth）らが使用しました。

シーガル

Bernie Ricoによってデザインされたモデルです。

アクリルシリーズ

ボディがアクリルで作られており、内部の構造が見えるユニークなモデルです。

マリオン

日本企画で製造されたコストパフォーマンスに優れたモデルです。

ASM

ディンキータイプのモデルで、フロイドローズタイプのブリッジが搭載されているものが多いです。

特徴的な技術と構造

スルーネック構造：初期のモデルは、ネックがボディエンドまで一体化しているスルーネック構造を採用していました。
豊富なスイッチ類：ピックアップのサウンドを切り替えるデュアルサウンドスイッチやゲインブースターなど、多彩なサウンドコントロールが可能です。
アクティブエレクトロニクス：カスタムバッテリー駆動のアクティブエレクトロニクスを使用し、パワフルなサウンドを実現しています。

エンドースメントミュージシャン

B.C. Richは、数多くの著名なミュージシャンに愛用されています。

ケリー・キング（スレイヤー）
スラッシュ（ガンズ・アンド・ローゼズ）
マシュー・タック（ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン）
フィル・キャンベル（モーターヘッド）
エリック・ルータン（ヘイト・エターナル）
チャック・シュルディナー（デス）

過去には、デイヴ・ムステイン（メガデス）、HIDE（X JAPAN）、山本恭司などもB.C. Richのギターを使用していました。

まとめ

B.C. Richは、その独特なデザインとサウンドで、ヘヴィメタルシーンを彩ってきたギターメーカーです。変形ギターの先駆けとして、多くのミュージシャンに愛され続けています。近年では、ハイエンドモデルだけでなく、コストパフォーマンスに優れたモデルも展開しており、幅広い層のギタリストに支持されています。

B.C.Rich 公式サイト （英語）
B.C.Rich 公式サイト （日本語）

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