BACK-UP!

『BACK-UP！』は、2001年4月11日から2002年8月26日までフジテレビ系列で放送されたバラエティ番組です。放送時間は、当初は毎週水曜日の深夜25時25分から25時55分でしたが、2002年4月以降は『NEW GENERATION』枠内で不定期放送となりました。

この番組は、若手芸人やパフォーマーに芸を披露してもらうオーディション形式の番組でした。半年後、『森田一義アワー 笑っていいとも！』への出演を目指せるチャンスを提供することで、才能ある芸人を発掘することを目的としていました。多くの視聴者にとって、まだ無名の若手芸人が注目を集めるきっかけとなる、いわば登竜門的な役割を果たした番組と言えるでしょう。

レギュラー出演者には、個性的なタレントとして知られるおすぎとピーコ、俳優の岸田健作、そして当時フジテレビアナウンサーで『笑っていいとも！』のレギュラー出演経験もあった菊間千乃が名を連ねました。彼らが番組を独特の雰囲気で彩り、若手芸人たちを温かく見守る存在として番組を支えていました。

番組に出演した芸人たちの中には、後にブレイクを果たす者も少なくありませんでした。特に、三瓶は『BACK-UP！』を通じて全国区の知名度を獲得し、番組内では彼を特集した「三瓶スペシャル」が放送されるほどの人気を博しました。他にも、安田大サーカス、飛石連休、ランディーズ、劇団ひとり、オジンオズボーン、スピードワゴン、さくらんぼブービー、アメリカザリガニ、テント、バーレスクエンジン、Bコース、プラスドライバー、G★MENS、田上よしえ、ニブンノゴ!、エルシャラカーニなど、数多くの芸人が『BACK-UP！』に出演し、貴重な経験を積みました。

番組を支えたスタッフ陣も、業界で活躍するベテランから若手まで、多彩な人材が集結していました。構成には高須光聖、鈴木おさむ、佐藤修といった、数々のヒット番組を手掛けた実力者たちが参加。音楽は小西康陽が担当し、番組の世界観を音で演出しました。他にも、演出、プロデューサー、ディレクターなど、多くのスタッフが制作に携わり、番組を作り上げていきました。

『BACK-UP！』は、深夜枠ながらも個性的な出演者と、若手芸人を発掘するという斬新なコンセプト、そして番組を支えるスタッフたちの熱意によって、多くの視聴者から支持を集めました。多くの芸人にとって、忘れられない貴重な経験となった番組であるとともに、日本のバラエティ番組史においても、重要な位置を占める作品と言えるでしょう。番組は短い期間で終了してしまいましたが、多くの視聴者の記憶に深く刻まれた番組として、現在でも語り継がれています。

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