BAD NEWS

ARB 2ndアルバム『BAD NEWS』

日本のロックシーンにおいて独自の存在感を放つバンド、ARB（アレキサンダー・ラグタイム・バンド）が、1980年5月21日に発表した通算2枚目のスタジオレコーディングアルバムが『BAD NEWS』（バッド・ニュース）です。

このアルバムは、ARBの初期の活動における重要な位置を占める作品であり、全12曲が収められています。特筆すべき点として、アルバム収録曲すべての編曲をバンド自身、すなわちARBが手掛けていることが挙げられます。これにより、バンドが志向するサウンドがダイレクトに表現された内容となっています。

アルバムに収録された全12曲は以下の通りです。

1. 乾いた花
作詞・作曲：石橋凌
2. ノクターン・クラブ
作詞：石橋凌
作曲：田中一郎
※この楽曲は、アルバムリリースより前にバンドの4枚目のシングルとして発表されています。
3. お前はいつも女だった
作詞・作曲：石橋凌
4. Tokyo Cityは風だらけ
作詞：柴山俊之
作曲：田中一郎
※この楽曲は、3枚目のシングルとしてリリースされた「魂こがして」のカップリング曲として既に発表されていました。
5. BLACK & RED
作詞：石橋凌
作曲：田中一郎
6. ラ・ラの女
作詞・作曲：石橋凌
7. 空を突き破れ!
作詞・作曲：石橋凌
8. パントマイム
作詞・作曲：石橋凌
9. OK! OK!
作詞：石橋凌
作曲：田中一郎
10. Tiger
作詞：柴山俊之
作曲：石橋凌
11. BAD NEWS（黒い予感）
作詞：石橋凌
作曲：田中一郎
※アルバムタイトルと同名の楽曲です。
12. 鏡の中のナイフ
作詞：柴山俊之
作曲：石橋凌

収録曲を見ると、作詞は主にボーカルの石橋凌と柴山俊之が担当し、作曲は石橋凌とギタリストの田中一郎が手掛けていることがわかります。石橋凌が作詞作曲を兼任した楽曲、石橋凌作詞・田中一郎作曲の楽曲、柴山俊之作詞・田中一郎作曲の楽曲、柴山俊之作詞・石橋凌作曲の楽曲など、様々な組み合わせで楽曲が生み出されている点が特徴です。また、アルバムタイトルにも冠された楽曲「BAD NEWS（黒い予感）」が、作詞：石橋凌、作曲：田中一郎のクレジットで収録されています。

1980年代初頭という時期にリリースされたこの『BAD NEWS』は、2枚目のスタジオアルバムとして、当時のARBのバンドとしての成熟度や音楽的な方向性を示す重要な作品と言えるでしょう。全曲を通してARB自身による編曲がなされており、彼らの初期衝動とサウンドへのこだわりが感じられる一枚となっています。

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