BADBOY非道

BADBOY非道（高山秀男）: 日本のプロレス界の伝説

BADBOY非道（本名：高山 秀男、1969年10月19日 - 2021年10月17日）は、日本のプロレスラーとして知られる存在です。彼は大阪府大阪市で生まれ、プロレス界において独自のスタイルで名を馳せました。彼の妻は元女子プロレスラーであり、プロレスリングZERO1のゼネラルマネージャーを務める工藤めぐみです。

経歴のスタートと波乱の人生

非道は東京に進出後、一度は事業に挑戦するものの失敗し、ホームレスという困難な時期を経て、1993年にW★INGでプロレスデビューを果たします。最初は「非道」と名乗りましたが、邪道、外道が彼を発掘したことがきっかけで、その名前で知られるようになりました。その後、金村ゆきひろとのライバル関係が形成され、W★INGが崩壊する直前に彼は離脱し、新たなリングへと足を踏み入れました。

彼は「新格闘プロレス」に参加したり、WARで覆面レスラーとして活動したりしましたが、目立った成果は得られませんでした。しかし、ミスター・ポーゴと共にFMWに参戦し、大仁田厚らと対立することで徐々にその名を広めていきます。1999年以降、彼はウィリー・ウィリアムスとの対戦を経て、ウィリー軍団を結成し、自身のキャラクターを強化しました。

アメリカ遠征と新たな挑戦

長期間のアメリカ遠征中には、IWAミッドサウスにてキング・オブ・ザ・デスマッチに参加し、画鋲デスマッチを戦うなど、様々な試練に挑んでいました。この時期、彼はIWAミッドサウスヘビー級王座を獲得するなど、成果を上げました。2001年にはFMWを退団し、大日本プロレスでCZW派に加わり、さまざまな抗争を繰り広げました。

その後、WEWの主要メンバーとして活躍しながら、ZERO-ONE（現：ZERO1）にも参戦。冬木弘道の死後は、アパッチプロレス軍に参加し、大日本プロレスで外国人レスラーたちと共闘しながら、名勝負を繰り広げました。

転機と復帰

2005年にはアパッチプロレス軍を仕切っていたものの、葛西純との関係からアパッチプロレス軍を裏切り、たかし軍団に合流しました。彼は敗北を認めない姿勢で、試合に臨み、持ちネタの有刺鉄線バットやハサミを使って攻撃するスタイルを確立していきました。

しかし、2007年末からは肝機能障害によって欠場が続き、復帰するまでの道のりは険しかったものの、2012年にはFFFプロレスリングで復帰を果たしました。妻の工藤によれば、プロレスラーとしての活動の他に、堅実な仕事も持っていたとのことです。

最期の時

病気療養を続けていた非道は、2021年10月17日に51歳で生涯を閉じました。彼の死は、プロレスリングZERO1を通じて発表され、後に特設リングで行われた追悼セレモニーには妻が出席し、多くのファンから偉大なレスラーとしての彼の功績が称えられました。

得意技とタイトル歴

非道は特有の技術で知られており、特に「非道ちゃんボンバー」や「ドリル・ア・ホール・パイルドライバー」、そして凶器攻撃でのパフォーマンスはファンの心に刻まれました。彼はWEWハードコアタッグ王座やIWAミッドサウスヘビー級王座など、多くのタイトルを獲得しています。

まとめ

BADBOY非道は、その独特なキャラクターと不屈の精神で日本のプロレス界において不朽の名声を築いたレスラーでした。彼の試合や生涯は、多くのプロレスファンにとって忘れられない記憶となることでしょう。

もう一度検索