BAKU (バンド)

BAKU（バク）

BAKUは、日本のロックバンドとして1989年に栃木県の高校生4人によって結成されました。原宿での活発な活動を起点に、彼らは瞬く間に人気を集め、バンドブームの中で存在感を発揮しました。メジャーデビューは1990年、そして活動はわずか3年でしたが、その間に多くの楽曲を残しました。特に「ぞうきん」や「ピーターパン」などの代表曲は、当時の多くの支持を受け、今なお多くのファンに愛されています。

結成からデビューまで

BAKUは当初、BATSUという名称で活動を始めましたが、アマチュアバンドコンテストでの経緯で名前をBAKUに改名しました。バンドのシンボルとして、ハートマークを持つバクのロゴが使用されました。1989年の夏、彼らは原宿のホコ天でのパフォーマンスに登場し、すぐに話題となりました。初のミニアルバム『ぼくたちだけの天国』は、インディーズからリリースされましたが、その矢先、メンバーの一人である阿部浩之が不幸にも交通事故で亡くなるという悲劇が起こります。バンドは一時的に活動を休止せざるを得ませんでしたが、その後も歌詞カードには阿部への敬意や感謝のメッセージが添えられ、バンド活動は再開されました。

活発な活動とヒット曲

1990年にはミニアルバム『不思議なマジック』をリリースし、阿部の追悼曲「天までとどけ」や復活の意志を込めた「復活のうた」が収録されました。その後、彼らはメジャーデビューを果たし、シングル「ぞうきん」が爆発的なヒットとなります。さらに、ミュージックステーションに出演するなど、活動はますます多岐にわたりました。

解散理由とその後

しかし、メンバーは時が経つにつれて、音楽のスタイルや方向性に対する不満を抱くようになり、特に事務所やレコード会社との軋轢も影響し、1992年に解散が決定しました。解散発表は当初の予定より早まる形となり、メンバーは各々の音楽キャリアへと歩みを進めました。解散後、谷口はソロ活動を開始し、車谷はバンド活動を続けました。加藤は海外で音楽を学び、様々な形で音楽シーンに関わることになります。

音楽的変遷と影響

解散時には、最後のアルバム『DAY AFTER』がリリースされ、その内容は初期と大きく異なり、より重厚な音楽性へとシフトしていました。政治的メッセージを含んだ歌詞や、生命の脆さをテーマにした楽曲が特徴で、音楽における彼らの成長が窺えます。また、彼らのキャラクターも解散後には変化を見せており、新たな段階に進化していきました。

最後に

BAKUは、短い活動期間ながらも、日本の音楽シーンに鮮烈な印象を残したバンドであり、その影響は今も多くのミュージシャンに受け継がれています。解散後もファンの心の中で生き続けており、音楽を愛するすべての人にとって、一度は聴いてみるべきアーティストと言えるでしょう。

もう一度検索