BALDR FORCE

『BALDR FORCE』

『BALDR FORCE』は、戯画が手掛けた成人向けアクションアドベンチャーゲームです。この作品は、後にアルケミストによって『BALDR FORCE EXE』としてドリームキャストやPlayStation 2に移植されました。そして2021年9月30日にはFANZAにてダウンロード配信が開始されました。

ストーリーの概要

物語の舞台は、コンピューターが創り出した仮想のネット世界です。主人公である相馬透は「ステッペンウルフ」と呼ばれるハッカー集団のメンバーとして、戦闘用ツール「シュミクラム」を駆使して活動してきました。しかし、「ステッペンウルフ」が解散することとなり、彼は最後のハッキングとして軍に侵入しますが、そこでテロ組織の襲撃に遭います。軍とテロ組織の混戦の中で親友の野々村優哉を失った透は、復讐を誓って仇を取りに行くことになります。

ゲームシステム

このゲームの主な目的は、主人公・相馬透がシュミクラムを操作して敵を殲滅することです。『BALDR FORCE』の大きな特徴は、シュミクラムにさまざまな武器を装備できることで、これにより多彩な攻撃が可能になります。武器には通常技と必殺技があり、使用するたびにゲージを消費します。ゲージが限界まで達すると、一時的に技が使えなくなり、この部分での戦略がゲームの勝敗を左右します。

また、戦闘を重ねることで武器のレベルが上がり、新たな武器を獲得できる要素も含まれています。シュミクラム自体には特定の名称はなく、「透シュミクラム」や「透機」と呼ばれています。

シナリオのプレイにおいては、クリア可能なキャラクターがあらかじめ決められており、プレイヤーが何度もプレイすることによって各キャラクターのエンディングが明らかになっていく構造になっています。この繰り返しのプレイが物語の謎を解き明かす手助けをしてくれます。

登場キャラクター

主なキャラクターは以下の通りです。

• - 相馬 透（声：なし / 石田彰 / 鈴村健一）: 主人公であり、シュミクラムの達人。冷静でありながらも内に熱い情熱を持つキャラクター。
• - 笹桐 月菜（声：芹園みや / 川澄綾子 / 佐藤利奈）: 透の幼馴染であり、「ステッペンウルフ」でサポート役として活躍。
• - 野々村 優哉（声：山口一樹 / 三木眞一郎 / 高橋広樹）: 透の親友で、グループのリーダー。悲劇的な運命を辿ります。
• - 二階堂 あきら（声：神無月季 / 保志総一朗 / 伊藤健太郎）: ステッペンウルフ出身の巧妙なクラッカー。
• - 国連軍治安維持局 (FLAK): ネット世界での軍隊であり、ハッカーたちの恐怖の象徴。
• - クーウォン: テロ組織「フェタオ」のリーダーで、シュミクラムにおいても高い実力を持つ存在。

音楽や主題歌

作品の音楽もまた注目の要素です。PC・DC版ではオープニングテーマとしてKOTOKOの『Face of Fact』が使用され、PS2版では桃井はるこの『Love.Exe』がオープニング曲となっています。音楽はゲームの雰囲気を高める重要な要素として機能しています。

結語

『BALDR FORCE』は、緻密に練られたストーリーと多様なゲームシステムによって、多くのゲーマーから支持されている作品です。特に、その独特のシュミクラムシステムは、プレイヤーに戦略的な戦闘を楽しませる要素として、今なお高く評価されています。

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