BCジャルギリス

BCジャルギリス：リトアニアが誇るバスケットボールクラブ

BCジャルギリス（Krepšinio Klubas Žalgiris）は、リトアニアのカウナスを本拠地とするプロバスケットボールクラブです。リトアニア・バスケットボール・リーグ（LKL）に所属し、国内外で数々の輝かしい成績を収めています。

歴史

1944年、ソビエト連邦時代に創設されたBCジャルギリスは、ソ連リーグでタイトルを獲得するなど、リトアニアのみならずソ連を代表する強豪クラブとして名を馳せました。1999年には、バスケットボールクラブとしてヨーロッパ最高峰の大会であるユーロリーグで優勝を果たし、その名を世界に轟かせました。

ライバル関係

BCジャルギリスは、長年にわたり、複数のクラブと激しいライバル関係を築いてきました。

CSKAモスクワ

ソ連時代、最大のライバルはCSKAモスクワでした。両クラブは、ソ連選手権の決勝で何度も対戦し、1980年代には激しい優勝争いを繰り広げました。BCジャルギリスは1985年から1987年にかけてソ連選手権3連覇を達成し、その強さを示しました。ソ連解体後も、ユーロリーグなどの国際舞台で幾度となく対戦。近年はCSKAモスクワが優勢な試合が多いものの、2018年のユーロリーグ3位決定戦では、BCジャルギリスが79-77で勝利し、大きな話題となりました。

KKアトレタス

リトアニアがソ連から独立後、LKL黎明期には、同じカウナスを本拠地とするKKアトレタスとBCジャルギリスがライバルとして注目されました。LKL設立前の1992-93シーズンと設立後の4シーズン（1993-94、1994-95、1995-96、1997-98）で優勝を争いましたが、BCジャルギリスが全てのシーズンで優勝し、KKアトレタスは準優勝に終わりました。しかし、1998年以降、KKアトレタスが成績不振に陥ると、BCリエトゥヴォス・リータス（現BCリータス）が新たなライバルとして台頭することになります。

BCリータス

1997年にヴィリニュスのBCスタティーバがBCリエトゥヴォス・リータスに改組され、1998年以降KKアトレタスが成績不振となると、BCジャルギリスとBCリータスがLKLを代表するライバルとして認識されるようになりました。両クラブは、1998-99シーズンから2023-24シーズンまでの26シーズンのうち、実に21シーズンでLKLプレイオフ決勝で対戦。BCジャルギリスが15回、BCリータスが6回優勝しています。両者が決勝で対戦しなかったのは、BCリータスが決勝に進出しなかった3シーズン、BCジャルギリスが決勝に進出しなかった1シーズン、そして新型コロナウイルス感染症の影響でシーズンが途中で終了し、ポストシーズンが開催されなかった2019-20シーズンのみです。これらのシーズンも、どちらかのクラブが優勝を果たしており、両クラブがリトアニア・バスケットボール界を牽引してきたことがわかります。

主な獲得タイトル

ユーロリーグ：1回 (1999)
ユーロカップ：1回 (1998)
リトアニア・リーグ (LKL)：34回 (1946, 1950, 1952, 1953, 1954, 1955, 1958, 1991, 1992, 1993, 1994, 1995, 1996, 1997, 1998, 1999, 2001, 2003, 2004, 2005, 2007, 2008, 2011, 2012, 2013, 2014, 2015, 2016, 2017, 2018, 2019, 2020, 2021, 2023)
ミンダウガス王杯 (KMT)：7回 (2017, 2018, 2020, 2021, 2022, 2023, 2024)
ソ連リーグ：5回 (1947, 1951, 1985, 1986, 1987)
ソ連カップ：1回 (1953)


BCジャルギリスは、リトアニアのバスケットボール界を代表するクラブとして、これからも国内外で活躍を続けることが期待されています。

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