BE TOGETHER

BE TOGETHER

『BE TOGETHER』（ビー・トゥゲザー）は、日本の音楽シーンにおいて特に注目される楽曲であり、TM NETWORK|TM_NETWORKが1987年にリリースしたアルバム『humansystem』に収録されています。この曲は小室みつ子が作詞を、小室哲哉が作曲を手掛けており、音楽界での影響力を持つ重要な作品となっています。1999年にはシングル『Get Wild』のカップリング曲としてもシングルカットされたことから、その人気は衰えることがありません。

制作の背景

『BE TOGETHER』の制作にあたっては、当時の音楽シーンにおける競争が大きな刺激となっていました。特に、BOØWYのヒット曲に対抗するために誕生したと小室哲哉は語っています。この楽曲はその力強いサウンドとメッセージ性により、TM NETWORK|TM_NETWORKの代表作の一つとして位置づけられるようになりました。

録音の特徴

録音には特に一流のセッションミュージシャンが参加しており、B'zの松本孝弘がギターを担当、レベッカの小田原豊がドラムを演奏しています。松本のギターは、ダイナミックなソロ演奏を志向しており、特にその技術が光ります。小田原のドラムには、パンクからプログレッシブな要素が感じられ、作品全体にスピード感を加える重要な役割を果たしています。

バージョンの変遷

この楽曲は様々な形でアレンジされ、リプロダクション・アルバム『DRESS』では、アメリカの音楽プロデューサー、ジョナサン・エライアスによるリミックスが施されています。このバージョンでは原曲にはなかったイントロのセリフが新たに追加されており、非常にユニークなものとなっています。また、ライブアルバム「COLOSSEUM II」では、この曲がセットリストの1曲目に配置され、元の静かなイントロからサビに入る大胆なアレンジがなされています。

ライブパフォーマンスでも頻繁に演奏され、時には独自のアレンジが加えられることもあります。特に『RHYTHEM RED TOUR』では、小室によるドラムソロを交えた演奏が披露され、通常のバージョンとは異なる長尺の演奏が行われました。

鈴木あみによるカバー

1999年、鈴木あみがこの曲をカバーすると、オリコンでは自身初の1位を獲得するなど、直ちにヒットを記録しました。彼女のバージョンは特に、当時最大のライバルであった浜崎あゆみのリリースと対をなす形で話題を呼びました。鈴木のカバーは小室自身によってアレンジされ、『infinity eighteen vol.1』には新しいアレンジが収録されています。また、彼女のシングルはオリコンで80万枚以上を売り上げ、鈴木にとって記念碑的な作品となりました。

その他のカバーと影響

『BE TOGETHER』は、鈴木あみによるカバーだけでなく、多数のアーティストが手掛けており、例えば、2010年には茅原実里がアニメの予告で使用し、2022年には後藤真希がカバーを発表するなど、時代を超えて多くの人々に親しまれています。この曲は日本の音楽界における真のクラシックであり、今もなお多くのアーティストに影響を与え続けています。

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