BEGINNING (竹内まりやのアルバム)

アルバム『BEGINNING』の紹介

『BEGINNING』（ビギニング）は、歌手でありシンガーソングライターの竹内まりやが1978年に発表したデビュー・オリジナルアルバムです。このアルバムは、1978年11月25日にRCA（現・ソニー・ミュージックレーベルズ）からリリースされ、彼女の音楽キャリアのスタートを飾る重要な作品となっています。

アルバムの内容と特徴

『BEGINNING』は、竹内まりやの1stシングル「戻っておいで・私の時間」の発表と同時にリリースされ、彼女の音楽スタイルを確立するための大きな一歩でした。デビュー当初の竹内は、自身の楽曲よりも他者から提供された楽曲を多く歌っており、本アルバムもその例に漏れず、ほとんどが提供曲で構成されています。このことは、彼女のシンガーとしての多才さや柔軟性を示しており、特に多様な作家陣が参加している点が魅力的です。

作曲に関わったアーティスト

アルバムの制作には、加藤和彦、安井かずみ、竜真知子、林哲司、大貫妙子、杉真理、細野晴臣、高橋幸宏、山下達郎など、日本の音楽シーンで活躍する名だたる作家が集結しました。これにより、それぞれが持つ独自の音楽スタイルが融合し、アルバム全体に深みを与えています。

レコーディングとスタッフ

レコーディングは日本国内だけでなく、アメリカのロサンゼルスでも行われました。この際、日米の優れたミュージシャンが参加することで、国際的な香りも感じられる仕上がりとなっています。
アルバムのプロデュースを担当したのは牧村憲一、ディレクションは宮田茂樹が手がけています。レコーディングやリミックスエンジニアには益本憲之やMarc Piscitelliなどが名を連ね、マスタリングを担当したのは野見山静夫でした。そうした専門家が揃った制作体制が、アルバムのクオリティを支えています。

収録曲とボーナストラック

アナログ盤では、収録楽曲がA面とB面に分かれており、特にB面には魅力的なトラックが含まれています。2018年には『BEGINNING』のデビュー40周年を祝してリマスター盤がリリースされ、オリジナル収録曲に加えて、ライブ音源やオーケストラVer.などのボーナストラックも含まれています。このリマスター盤は音質が改善され、当時の魅力をより一層引き出す仕上がりとなっています。

まとめ

竹内まりやの『BEGINNING』は、シンガーとしての彼女の出発点を示すだけでなく、日本の音楽シーンにおいても重要な作品となっています。歌詞やメロディ、制作に関わるすべての要素が調和し、聴く人々に深い感動を与えるアルバムです。音楽の歴史や竹内まりや自身の成長を感じることができる一枚として、ぜひ聴いてみてください。

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