BLACK OUT (漫画)

BLACK OUT

『BLACK OUT』は、キサラギリュウ原作、朝基まさし作画による漫画作品です。2010年に『週刊少年マガジン』で連載されました。

あらすじ

主人公の黒木仁、通称ジョニーは、かつて相模北高校のエース投手でした。しかし2年前の甲子園での試合中、チームメイトの鈴木二郎（ライパチ）のエラーがきっかけで自暴自棄になり、彼を殴ってしまいます。その結果、ジョニーは退学処分を受けました。

2年後、ジョニーはライパチの死を知らされます。ライパチから届いた手紙には、2年前のエラーには秘密がある、と記されていました。真相を確かめるため、ジョニーは相模北高校に復学します。しかし、復学後まもなく、野球部の元監督である広岡と吉井が相次いで殺害される事件が発生。ジョニーは事件の真相を追う中で、2年前の甲子園の試合に隠された八百長の事実を知ることになります。

事件の真相を追う中で、ジョニーは友情、裏切り、そして過去の過ちと向き合います。そして、一連の事件は意外な結末へと向かいます。

登場人物

黒木 仁（くろき じん）
主人公。通称ジョニー。かつては相模北高校のエース投手でしたが、過去の事件がきっかけで不登校に。ライパチの死をきっかけに復学し、事件の真相を追います。
山倉 慎之介（やまくら しんのすけ）
ジョニーの親友で、元野球部捕手。過去の八百長事件に関与しており、事件の鍵を握る人物です。
朝倉 シズル（あさくら - ）
本作のヒロイン。野球部のマネージャーで、ジョニーに想いを寄せています。
鈴木 二郎（すずき じろう）
ジョニーの先輩。通称ライパチ。甲子園でのエラーがきっかけで悲劇に見舞われます。
上原 大輔（うえはら だいすけ）
元野球部エース。広岡から八百長について語られ受け入れる。
松井 英雄（まつい ひでお）
元野球部員。広岡から母親の治療費との交換条件で八百長に加担する事に同意。
谷 亮（たに とおる）
闇社会の取引人。広岡が殺された時に使われた薬品を犯人と間接的に取引した人物
高橋
LG学園戦では先発出場。ライパチに看取られながらこの世を去る
畑中 清（はたけなか きよし）
広岡の定年退職壮行会の幹事を行う。広岡の指示でLG学園戦で八百長に加担
原野 辰彦（はらの たつひこ）
大学への推薦状を条件に広岡からLG学園戦で全打席バントする事を指示される
吉井 崇（よしい たかし）
高校時代はジョニーや山倉に数々のイジメを行っていた。
黒木 道（くろき みち）
ジョニーの父親で、神奈川県警捜査一課長。
清原 真澄（きよはら ますみ）
甲子園で相模北高校の対戦相手であるLG学園の4番で、現在はプロ野球・K軍の選手。
エツ子
大阪・北新地のスナックバーで働く女性。清原の姉
広岡 弘務（ひろおか ひろむ）
元相模北高校野球部監督。2年前の試合で圧力をかけられ八百長に加担した1人。
藤田 元（ふじた げん）
広岡の退任後相模北高校野球部監督に就任した男。正体は、将来有望な選手の価値を裏で吊り上げてプロ野球入りさせ、報酬として契約金の80%を受け取る「ブローカー」。

特徴

『BLACK OUT』は、高校野球を舞台にしたミステリー要素の強い作品です。甲子園という舞台で繰り広げられる人間ドラマ、複雑に絡み合う人間関係、そして衝撃的な真実が、読者を最後まで飽きさせません。

その他

単行本には、書き下ろしのオマケ漫画や登場人物の履歴書などが掲載されています。

原作者のキサラギリュウについては、詳しいプロフィールは公開されていません。

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