BLAZE
「BLAZE」(ブレイズ)は、
I've soundを牽引するアーティスト、
KOTOKOが通算11作目のメジャー
シングルとして発表した作品です。この
シングルは、
2008年3月12日にジェネオンエンタテインメントよりリリースされました。前作からのリリース間隔はおよそ3ヶ月と、比較的短いスパンでの新作投入となりました。
本作の最大の特色は、人気テレビアニメシリーズとの強力なタイアップです。MBSおよびTBS系列で放送されたアニメ『灼眼のシャナII』において、物語の新たな展開を示す後期クールでの
主題歌として、収録曲が両曲ともに起用されています。
販売形態は、通常の
シングルリリースに見られるように、通常盤と初回限定盤の二種類が用意されました。品番については、通常盤がGNCV-0002、初回限定盤がGNCV-0001という識別番号が付与されています。ここで注目すべき点は、この
シングルからジェネオンエンタテインメントより発売される
KOTOKOの
シングル作品の品番体系が、従来の「GNCA」シリーズから「GNCV」シリーズへと変更されたことです。これは、当時のレーベルにおける作品のカテゴリー分けや、リリース戦略の変化を示す指標の一つと言えます。
本
シングルに収められた楽曲は以下の通りです。
BLAZE (収録時間:5分04秒)
作詞は
KOTOKO自身が担当しました。作曲と編曲は、
I've soundの設立者であり、
KOTOKOの音楽活動において中心的な役割を果たす高瀬一矢が手がけています。この楽曲は、アニメ『灼眼のシャナII』の後期オープニングテーマとして書き下ろされました。アニメ本編の持つシリアスかつダイナミックな世界観と調和する、疾走感溢れるデジタルロックサウンドが特徴です。高瀬一矢が得意とする硬質な打ち込みサウンドとギターサウンド、そして
KOTOKOのパワフルなボーカルが融合し、作品の世界観を力強く表現しています。
Sociometry (収録時間:4分44秒)
こちらも作詞は
KOTOKOによるものです。作曲および編曲は、
I've sound所属のクリエイターであるC.G mixが担当しました。この楽曲は、『灼眼のシャナII』の後期エンディングテーマとして使用されました。オープニングテーマの「BLAZE」とは趣を異にし、アニメのエピソードを見終えた後の余韻に寄り添うような、情感豊かなミディアムテンポの楽曲に仕上がっています。C.G mixによる繊細かつ奥行きのあるサウンドアレンジと、
KOTOKOの表現力豊かな歌声が、物語の締めくくりを印象づけています。
これらのボーカル楽曲に加え、それぞれの楽曲のインストゥルメンタルバージョンも収録されており、純粋なBGMとしても楽しむことができます。
本作に関連して制作されたプロモーションビデオ(PV)も話題となりました。このPV撮影において、
KOTOKOはキャリアを通じて初めて
眼鏡を着用したビジュアルを披露しました。これは、アーティストとしての表現の幅を広げる試みであり、ファンの間で新鮮な驚きをもって受け止められました。
シングル表題曲である「BLAZE」は、後に
2009年10月14日にリリースされた
KOTOKOの4thオリジナルアルバム『イプシロンの方舟』にも収録されました。アルバムにおいても重要な楽曲として位置づけられ、より多くのリスナーに届けられています。
「BLAZE」
シングルは、人気アニメとの連携により
KOTOKOの楽曲が広く知られる機会となっただけでなく、品番体系の変更やプロモーションビデオでの新たなビジュアル挑戦など、当時の
KOTOKOの活動における一つの節目を示す作品として位置づけることができます。ジェネオンエンタテインメントの公式サイトには、本
シングルの詳細に関する情報が掲載された紹介ページが存在しており、作品背景や情報を得るための公式な参照先となっています。