BLEACH The 3rd Phantom

『BLEACH The 3rd Phantom』

『BLEACH The 3rd Phantom』は、2008年6月26日にセガからリリースされたニンテンドーDS向けのシミュレーションRPGです。このゲームは、久保帯人による大人気漫画『BLEACH』を原作としており、トムクリエイトが開発を手掛けました。また、セガの「BLEACH DSシリーズ」の第3弾として位置付けられています。

システム概要

本作は「アドベンチャーパート」と「バトルパート」のふたつの異なるモードから成り立っています。アドベンチャーパートでは、オリジナルキャラクターである双子の兄妹、宮能藤丸とまつ梨を主人公として物語が展開されます。プレイヤーは、メインストーリーに加えて200以上のサブイベントを楽しむことができ、様々な原作キャラクターとの関わりを通じて信頼度を高めていくことが可能です。

バトルパートでは、フィールド上でキャラクターに指示を出して敵を撃破したり、仲間を守ったりしながら進行するシミュレーションを体験できます。プレイヤーはキャラクターの特性や相性を考慮して、オリジナルのチームを編成し戦闘に挑むことができます。また、このゲームをクリアすると、「ブリーチタワー」という難易度の高いコンテンツが解放され、各フロアをクリアすることで秘密のキャラクターが仲間に加わることがあります。この作品には総勢180人以上のキャラクターが登場し、多彩なバトルを楽しむことができます。

物語の背景

物語は、藍染惣右介の反乱が起きる前、過去の尸魂界での出来事から始まります。流魂街に虚が襲撃を仕掛ける知らせを受けた護廷十三隊五番隊隊長・朱司波征源は、当時副隊長だった藍染と十二番隊隊長の浦原喜助と共に流魂街に向かいます。そこで彼らは、虚に襲われている双子の兄妹を発見し、彼らを救出します。しかし、兄妹の一人は重傷を負っており、救助班による治療が難しい状態でした。そのため、征源は彼らを自身の屋敷に連れて帰り、治癒能力のある姉・伊花に治療を依頼します。

兄妹の藤丸とまつ梨は孤児であったため、そのまま征源の家で暮らすことになります。時が経ち、彼らは恩返しをするために死神になることを決意し、護廷十三隊五番隊に入隊します。そこで多くの仲間と出会い、尸魂界を守るために戦っていく毎日を送ります。しかし、破面のアルトゥロとの戦闘で伊花が犠牲となり、征源もまた姿を消してしまいます。その後、主人公は現代の空座町にタイムスリップし、一護たちと出会うことになります。

主要キャラクター

• - 朱司波征源（すずなみ せいげん）: 五番隊隊長で、クールだが熱血漢な性格。特異な能力を持つ刀「紫電」を操る。
• - 朱司波伊花（すずなみ このか）: 征源の姉で、治癒能力を持つ。彼女の感情が激昂すると恐ろしい一面を見せる。
• - 宮能藤丸（くどう ふじまる）: 双子の兄であり、新米死神。楽観的な性格ながら、家族を守りたいという強い思いを秘めている。
• - 宮能まつ梨（くどう まつり）: 双子の妹で、しっかり者。兄を支えながら共に成長していく。
• - アルトゥロ・プラテアド: 護廷十三隊を壊滅させようとする古の破面。

開発と評価

本作のオリジナル主人公デザインは久保帯人と工藤昌史によるもので、テーマソングにはいきものがかりの「残り風」が採用されました。評価に関しては、『週刊ファミ通』のクロスレビューで合計28点、平均7点の評価を受け、各レビュワーの評価は6点から8点まで様々でした。良質のストーリーと多彩なキャラクターたちが魅力の作品として多くのファンに愛されています。

もう一度検索