BLOCH

演劇専用小劇場 BLOCHの概要

北海道札幌市中央区にある演劇専用小劇場「BLOCH」（ブロック）は、地域の演劇界に大きな影響を与えてきた場所です。この劇場は特に地元の演劇団体やアーティストにとって重要な舞台としての役割を果たしています。267キャパシティを持ち、自己表現の場として多くの公演が行われています。

劇場の歴史

BLOCHのルーツは1986年にさかのぼります。当時、札幌出身の本多劇場グループ代表である本多一夫氏が、南2条西8丁目に「札幌本多小劇場」を開設しました。この会場は、東京から名のある芝居を招致し、プロデュース公演を企画するなど、地元の演劇界に新たな風を吹き込みました。また、養成機関である「ホンダスタジオ」も設立し、演劇の普及と育成に貢献しました。しかし、残念ながら経営面では成功を収めることができず、厳しい状況に直面しました。

その後、1993年にオーナーが変わり、劇場名は「ルネッサンス・マリア・テアトロ」に改称されました。この名称の下、森崎博之や大泉洋など、広く知られる演劇ユニットTEAM NACSや、多様な舞台公演が行われ、さらには奥田民生のライブなど、多様な形で地域の芸術文化を盛り上げていきました。しかし、ビルのオーナーが変わるという新たな転換期を迎え、2000年に閉鎖されることとなります。

その後、2001年5月10日に劇場のマネジャーであった和田研氏の尽力により、札幌市中央区北3条東5丁目に99席の新劇場「BLOCH」として生まれ変わりました。この新しいBLOCHは、東京の下北沢に位置する本多劇場と提携しており、地域の演劇活動に貢献し続けています。

アクセス

BLOCHへのアクセスは非常に便利です。札幌市営地下鉄東西線のバスセンター前駅からは8番出口を出て徒歩10分、また函館本線の札幌駅南口からは徒歩15分ほどです。これにより多くの観客が足を運びやすい立地が魅力となっています。

地域文化への貢献

BLOCHは、その劇場としての機能だけでなく、地域の文化や芸術の発展にも大きく寄与しています。多様な演目は、観客に豊かな体験を提供し、地域の演者たちにとっても貴重なパフォーマンスの場となっています。特に地元の演劇団体やアーティストの育成、作品発表の機会を積極的に設け、地域文化の醸成に寄与しています。これからもBLOCHは、演劇という芸術を通じて地域の人々をつなげ、活気を与え続けることでしょう。

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