聖飢魔II『BLOODIEST』:23年ぶりの復活を飾る、濃厚なメタル教典
聖飢魔IIが、
2022年8月24日、実に23年ぶりにオリジナルアルバム『BLOODIEST』を発表しました。これは、
1999年の解散以来、彼らの地球征服完了宣言以降、初のオリジナル作品となる大教典です。
アルバムタイトルの『BLOODIEST』は「最も濃ゆい血」を意味し、そのタイトル通り、
聖飢魔IIのヘヴィメタルサウンドが濃縮された、聴き応えのある作品となっています。新型コロナウイルスの影響による活動制限を逆手に取り、「ゼウスの妨害への反撃」として制作された本作は、
聖飢魔IIのメンバー全員が楽曲提供しており、彼らの音楽性と個性を存分に味わえる内容となっています。
23年の沈黙を破る、全12曲のヘヴィメタル狂騒曲
『BLOODIEST』には、新曲8曲に加え、
2016年に発表された小教典『荒涼たる新世界 / PLANET / THE HELL』と『呪いのシャ・ナ・ナ・ナ / GOBLIN'S SCALE』からの4曲を収録。全12曲は、
聖飢魔IIの長い歴史と、その進化を凝縮したかのような、バラエティに富んだ楽曲群です。
楽曲の作詞作曲には、
デーモン閣下、
ルーク篁、ジェイル大橋、
ダミアン浜田、ゼノン石川、ライデン湯沢、エース清水と、メンバー全員が参加。さらに、編曲には怪人松崎様も加わり、
聖飢魔IIのサウンドを支える強力な布陣が実現しました。
また、本作には初代
ベーシストである
ゾッド星島もコーラスとして参加。これは長年のファンにとって、大きな喜びとなるでしょう。各楽曲は、
聖飢魔IIの代名詞ともいえるヘヴィメタルサウンドを軸に、バラードやアップテンポなナンバーなど、多様な表現が織りなされています。
多彩な形態でリリース、聖飢魔IIの世界観を堪能
『BLOODIEST』は、
カセットテープ、CD、そしてLP
レコードという3形態でリリースされました。
カセットテープ版は完全生産限定盤となっており、コレクターアイテムとしても高い価値を持っています。
CDは通常盤に加え、初回限定生産盤AとBの2種類の限定盤が用意されています。初回限定生産盤Aには、
2020年と2021年に開催された『変異生黒ミサツアー』のライブ映像と、再集結後に制作されたミュージックビデオが収録されたBlu-rayまたは
DVDが付属。初回限定生産盤Bには、再集結後に発表された12曲が収録されたCDが追加で付属します。
LP
レコード版は、2枚組の完全生産限定盤となっており、アナログならではの温かみのあるサウンドで
聖飢魔IIの音楽を堪能できます。これらの多様な形態は、
聖飢魔IIの世界観をより深く理解し、楽しむための工夫が凝らされています。
『BLOODIEST』の発売を記念して、
タワーレコード渋谷店では「
聖飢魔II POP UP SHOP」が開催されました。当初はメンバーの登場は予定されていませんでしたが、
聖飢魔IIはまさかの
タワーレコード渋谷店を襲撃。ファンとの交流や、貴重なサインを手に入れる機会が設けられました。
この襲撃イベントにおいて、アナログ盤のリリースと、2023年2月15日
国立代々木競技場第一体育館での追加公演開催が発表され、さらに大きな話題を呼びました。
『BLOODIEST』は、単なるアルバムリリースという枠を超えた、
聖飢魔IIの復活を象徴する作品です。23年ぶりのオリジナルアルバムという事実、メンバー全員の参加、そして様々な形態でのリリースは、彼らの音楽に対する情熱と、ファンへの感謝の気持ちが凝縮されていると言えるでしょう。
このアルバムは、
聖飢魔IIの過去と現在、そして未来への布石となる、重要な作品です。彼らの音楽を愛する者にとって、必聴の作品と言えるでしょう。今後の活動にも期待が高まります。