ルーク篁

ルーク篁：日本の音楽シーンを彩るギタリスト

ルーク篁(LUKE TAKAMURA)は、1964年4月12日東京都生まれのギタリスト、歌手、作曲家、作詞家である。東京都立石神井高等学校卒業後、成蹊大学経済学部を卒業するという経歴を持つ、マルチな才能の持ち主だ。

ギターとの出会いから聖飢魔IIへ

ギターを始めたきっかけは、姉から無理やりギターを持たされたことだという。当初はフォークソング、特にかぐや姫やNSPの曲をコピーするフォーク少年だった。高校時代には友人とバンド「紫馬肥」を結成し、メンバーには後に聖飢魔IIで共演することになるデーモン小暮閣下も名を連ねていた。

紫馬肥で活動中に制作された楽曲「EL.DO.RA.DO」は、聖飢魔IIの楽曲「地獄より愛をこめて」として提供され、このことがきっかけで、1987年、ジェイル大橋の後任として聖飢魔IIにSgt.ルーク篁III世として加入する。以降、聖飢魔IIのギタリストとして活躍した。

聖飢魔II在籍中は、1991年にソロアルバム『篁』、1993年にはライブアルバム『SOAKING WET LIVE』をリリース。ギターだけでなくリードボーカルも務め、その音楽性を多角的に見せている。さらに、NIGHT HAWKSの青木秀一や元X、LOUDNESSの沢田泰司らとユニットKINGSを結成し、アルバムとシングルを発表するなど、精力的な活動を展開した。So What?のアルバムのプロデュースにも参加し、その音楽的才能を遺憾なく発揮した。

1992年にはアニメ『HUMANE SOCIETY 〜人類愛に満ちた社会〜』で声優としてルーク役を務めるなど、音楽活動にとどまらない活動も見せている。

聖飢魔II解散後からの活動

聖飢魔IIは1999年に解散。その後、TOYO名義でインストゥルメンタルアルバムをリリースするなど、ソロ活動に力を注ぐ。2002年には、ドラマー雷電湯澤、ベーシストMASAKIと共にCANTAを結成。ボーカリスト探しに苦戦するも、自らボーカルを務めることになり、現在まで活動を続けている。

2005年にはヘヴィメタル専門バラエティ番組『ヘビメタさん』の非常勤講師や『ROCK FUJIYAMA』の準レギュラーとして出演するなど、テレビ番組にも多数出演。聖飢魔IIの再集結にも参加し、20周年、25周年、30周年のアニバーサリーライブを成功させている。

高見沢俊彦のソロプロジェクトにも参加し、「王子連合」の一員として活躍。レコーディングやツアーに参加し、高見沢俊彦を支え、音楽シーンへの貢献を続けている。2012年には自身25周年を記念したライブを開催。デーモン閣下、雷電湯澤殿下など、多くのミュージシャンがゲストとして参加し、聖飢魔II時代からCANTAまでの活動を網羅した内容となった。

2016年にはソロプロジェクトを始動。ルーク篁参謀として悪魔の姿で歌唱をメインに担当し、全国ツアーを行うなど、精力的に活動している。

聖飢魔II時代のプロフィールと人物像

聖飢魔II在籍時は、Sgt.ルーク篁III世(Sgt. LUKE TAKAMURA III)を名乗り、「参謀」の敬称で呼ばれていた。解散後の再集結以降は「ルーク篁参謀」と表記されるようになった。聖飢魔II公式設定では「B.D.100034年（紀元前98036年）4月12日生まれ、地獄の高級住宅地ヒバリーヒルズ発生のギタリスト」と紹介されている。

父親が電電公社で開発業務に携わっていたことから、音楽に囲まれた環境で育った。6歳上の姉の影響でギターを始め、NSPやDeep Purpleなどを聴いて音楽の幅を広げた。中学時代にはバンドを結成し、学園祭で初ライブを行っている。

現在も健康的な生活を送り、「自転車・ビタミン・ロックンロール」をモットーにしているという。愛車としてマツダ・ファミリアを所有していたが、事故で廃車になった経験もある。趣味は自転車移動で、SHOGUNを愛用していたが、メンテナンスが難しくなったため現在は乗っていないという。

使用機材と作品

ルーク篁はKiller、Marshallなどのギターやアンプを使用。また、BOSSやKORGのエフェクターも愛用している。

聖飢魔II、ソロ、KINGS、TOYO、CANTAなど、様々な名義で多数の作品を発表。レコーディング参加やプロデュース活動にも携わっている。教則映像もリリースしており、後進の育成にも力を入れている。

多くのメディアへの出演

ラジオ、テレビ番組への出演も多い。NACK5、ニッポン放送、FM FUKUOKAなどでラジオ番組に出演。テレビ東京の『ROCK FUJIYAMA』にも出演経験がある。J SPORTS cycle road race「ツール・ド・フランス」にもゲスト出演している。

ルーク篁は、音楽活動にとどまらず、多方面で才能を発揮する、まさに日本の音楽シーンを代表するギタリスト、ミュージシャンと言えるだろう。

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