BOTANY OF LOVE

BOTANY OF LOVE

崎谷健次郎の通算6枚目となるオリジナルアルバム『BOTANY OF LOVE』は、1992年1月21日にリリースされました。このアルバムは、前作『ambivalence』からわずか9か月後に発表され、初期の1stアルバム『DIFFERENCE』から2ndアルバム『Realism』の間隔と同じく、迅速なペースでの制作がなされました。アルバムの収録曲は、崎谷が作詞・作曲を手がけており、彼の音楽的成長を強く感じられる内容となっています。

楽曲の特徴と制作

本作には全10曲が収められており、そのうち9曲は崎谷自身によるもので、1曲以外は全てオリジナルです。特に注目すべきは、氏の多くの楽曲があり、作詞には初めて吉田美奈子を起用し、長年のパートナーである松井五郎とのコラボレーションも見られます。これにより、アルバムは多様な表現にあふれた作品となっています。

収録曲の中で、「夜明けまでは」は、崎谷が1987年に上田浩恵に提供した曲のセルフカバーであり、彼の音楽スタイルの変遷を示す重要な一曲です。また、「TOUT, TOUT POUR MACHERIE」は、フランスのシンガーソングライター、ミッシェル・ポルナレフの楽曲をカバーしたもので、崎谷が特に印象深い映像演奏を行ったことでも知られています。これにより、彼の音楽的影響が国境を越えて広がっていることがわかります。

さらに、アルバムには映画『江戸城大乱』の主題歌である「涙が君を忘れない」も収録されており、映像作品とのコラボレーションも積極的に行っています。曲調も多様で、しっとりとしたバラードから、情熱的なロックまでさまざまなジャンルが詰め込まれています。

リマスター再発盤

このアルバムは、2018年にデジタルリマスター版がリリースされ、各配信サービスでも楽しめる形となりました。これにより、当時のファンだけでなく、新たに崎谷の音楽に触れる人々にもその魅力が広がっています。

収録曲一覧

アルバムは以下の曲が収録されています：
1. SAD SATURDAY
2. 再会までSO LONG
3. A SPROUT IN DESERT
4. 夜明けまでは
5. LADY IN LOVE
6. I WANNA TALK WITH YOU
7. 涙が君を忘れない
8. TOUT, TOUT POUR MACHERIE
9. STARS FACED ON
10. 真実に微笑を

プロデューサーとしても活躍する崎谷健次郎は、このアルバムを通して、自身の音楽的なビジョンを存分に表現しています。その多彩な楽曲が収められたこのアルバムは、音楽ファンにとって聴く価値のある作品と言えるでしょう。

まとめ

『BOTANY OF LOVE』は、崎谷健次郎の音楽キャリアの中で非常に重要な位置を占める作品です。特に、自らの創造力を活かして新しい楽曲を次々に生み出したこの作品は、彼の音楽的成長を物語っています。時代を超えて愛される名曲が詰まったこのアルバムは、聴く人々の心に深く響くことでしょう。

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