BUST WASTE HIP

THE BLUE HEARTS|THE_BLUE_HEARTS - BUST WASTE HIP

「BUST WASTE HIP」は、日本のロックバンド、THE BLUE HEARTS|THE_BLUE_HEARTSが1990年に発表した4枚目のオリジナルアルバムです。このアルバムは、彼らが পূর্ববর্তীレーベルから移籍後、初めてリリースした作品であり、オリコンチャートで初の1位を獲得するなど、商業的にも大きな成功を収めました。

アルバムの特徴

前作までの勢いを引き継ぎつつ、今作ではより多様な音楽的要素が取り入れられています。硬質なロックンロールに加え、ブルース、ソウルミュージック、R&Bといった要素が色濃く反映され、バンドの音楽性の幅を広げる試みがなされています。

歌詞の面でも、ストレートなメッセージを込めたものから、抽象的で意味性の薄いものまで、様々な表現が見られます。真島昌利は当時のインタビューで、「ブルーハーツの予定調和を打開しようとしていた時期」と語っており、新たな表現への挑戦が窺えます。

初回限定版はプラケース入りで、CDはピクチャー仕様、ブックレットが付属していました。2010年には、25周年企画の一環としてデジタル・リマスタリングが施され、再発されました。

収録曲について

アルバムには、多様な楽曲が収録されています。

イメージ
殺しのライセンス
1989年の全国ツアー「ON TOUR全国版」で初披露された際は、歌詞は同じですが、曲の構成が異なっていました。
首つり台から
脳天気
通常は甲本ヒロトがボーカルを担当しますが、真島昌利が自身のソロライブで歌うこともあります。
夜の中を
原曲はTHE BREAKERS時代の真島昌利の曲「夜の中で」ですが、歌詞は大幅に変更されています。
悲しいうわさ
Hのブルース
真島昌利はインタビューで、「Hとは、甲本ヒロトのこと」と答えています。
夢の駅
後年発売されたベストアルバム「KING OF MIX」に、シングル曲や他のベストアルバム収録曲以外で唯一収録されました。
恋のゲーム
スピード
トラックの最後の部分で、切れ目なく次の「キューティパイ」に繋がっています。
キューティパイ
「数字の羅列でも気持ちは通じるはず」という、意味のある歌詞を求められることへの反発から生まれた曲。歌詞は円周率の46桁に及んでいます。ライブでは平方根も混ぜて演奏されました。
情熱の薔薇
シングルとは別テイクの一発録りバージョンです。
真夜中のテレフォン
この曲で初めて河口純之助がボーカルを担当。ライブでは大幅にアレンジが変更されて演奏されました。
ナビゲーター
甲本ヒロトが甲州街道を散歩中に歩道橋の上で出来た曲。河口純之助の父親がプロデュースしていた高校生のブラスバンドを起用したことについて、甲本は「その方が、（演奏技術や雰囲気が）自分たちにピッタリだから」と語っています。
THE BLUE HEARTS|THE_BLUE_HEARTS後年、宗教に心酔していた河口は、甲本の楽曲を「宗教的に無知」と非難していましたが、この曲に関しては「凄ぇと思う。こういうのなら何年経っても歌えるんだ」と絶賛していました。

参加ミュージシャン

THE BLUE HEARTS|THE_BLUE_HEARTS
甲本ヒロト - ボーカル、ブルースハープ
真島昌利 - ギター
河口純之助 - ベース
梶原徹也 - ドラム

「BUST WASTE HIP」は、THE BLUE HEARTS|THE_BLUE_HEARTSの音楽的な進化と実験精神が色濃く反映された作品であり、彼らのディスコグラフィーの中でも重要な位置を占めるアルバムと言えるでしょう。

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