BWFスーパーシリーズ

BWFスーパーシリーズ：バドミントンの頂点を極める戦い (2007-2017)

BWFスーパーシリーズは、2007年から2017年まで世界バドミントン連盟（BWF）によって開催されていた、年間を通じたバドミントントーナメントシリーズの名称です。このシリーズは、世界ランキング上位の選手でなければ出場することすら難しい、非常にハイレベルな大会として知られていました。オリンピックや世界選手権と並び、バドミントン界における最高峰の戦いの舞台として、世界中のファンを魅了しました。

大会の概要

BWFスーパーシリーズでは、世界ランキングとは別に、その年のスーパーシリーズ（およびスーパーシリーズプレミア）の成績のみを集計した「スーパーシリーズランキング（スタンディング）」が存在しました。このランキング上位8名（または8ペア）のみが、年間王者を決定する最終戦「スーパーシリーズファイナルズ」への出場権を獲得できました。スーパーシリーズファイナルズで得られる世界ランキングポイントは、スーパーシリーズプレミアと同等に高く設定されていました。

2011年からは、一部の大会が通常の「スーパーシリーズ」から「スーパーシリーズプレミア」へと格上げされました。スーパーシリーズプレミアの大会では、優勝賞金額や獲得できる世界ランキングポイントが大幅に増加し、より一層注目を集めるようになりました。

大会の課題

バドミントンの国際大会全般に共通する課題として、日程の都合上、平日の昼間に試合が行われることが多く、観客席に空席が目立つという点が挙げられます。スーパーシリーズやスーパーシリーズプレミアといったトップレベルの大会では、1回戦から好カードが組まれることも少なくなく、せっかくの好ゲームを多くの観客が見られない状況は、非常にもったいないという意見も聞かれました。また、1回戦は試合数が多いため、コート数によっては、すべての試合が終了する時刻が深夜に及ぶこともありました。

BWFワールドツアーへの移行

2017年3月、世界バドミントン連盟（BWF）は、2018年からBWFスーパーシリーズに代わる新たなトーナメントシリーズとして、BWFワールドツアーを実施することを発表しました。これにより、長年親しまれてきたBWFスーパーシリーズは、その歴史に幕を閉じることとなりました。

2016年BWFスーパーシリーズ開催地

以下に2016年のBWFスーパーシリーズ、BWFスーパーシリーズプレミアの開催地を記します。

スーパーシリーズプレミア
全英オープン（バーミンガム・3月8日-13日）
マレーシア・オープン（クアラルンプール・4月5日-10日）
インドネシア・オープン（ジャカルタ・5月30日-6月5日）
デンマーク・オープン（オーデンセ・10月18日-23日）
中国オープン（福州市・11月15日-20日）

スーパーシリーズ

インド・オープン（ニューデリー・3月29日-4月3日）
シンガポール・オープン（シンガポール・4月12日-17日）
オーストラリア・オープン（シドニー・6月7日-12日）
ジャパン・オープン（東京・9月20日-25日）
韓国オープン（ソウル・9月27日-10月2日）
フランス・オープン（パリ・10月25日-30日）
香港オープン（九龍・11月22日-27日）
* スーパーシリーズファイナルズ（ドバイ・12月14日-18日）

※日付はいずれも現地時間

BWFスーパーシリーズは、その短い歴史の中で、数々の名勝負を生み出し、バドミントン界の発展に大きく貢献しました。後継となるBWFワールドツアーも、スーパーシリーズの精神を受け継ぎ、更なる高みを目指していくことが期待されます。

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