Binary engine

binary engine (accessのアルバム)

『binary engine』（バイナリー・エンジン）は、日本の音楽ユニットであるaccessが2007年7月4日に発表した、通算6枚目となるオリジナル・アルバムです。本作はソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズより発売されました。

概要

このアルバムは、accessの活動における重要な位置を占める作品の一つであり、市場では累計で1.7万枚のセールスを記録しました。アルバムに収録されている楽曲のうち、「瞳ノ翼」は後にシングルカットされるなど、ファンからの評価も高い楽曲が含まれています。また、本作の大きな特徴として挙げられるのが、収録曲「Life goes on」と「Shadow over the world」において、長年TM NETWORK|TM_NETWORKなどの楽曲で作詞を手がけてきた小室みつ子が詞を提供している点です。これは、accessの公式な作品において小室みつ子が作詞家として参加した初の事例であり、当時の音楽シーンにおいても注目を集めました。収録曲に関する補足として、「SUMMER NIGHT BREEZER」は、発表当初は「〜真夏のシンデレラ〜」というサブタイトルが付いていましたが、CDとして製品化される際にはこのサブタイトルが削除されています。

リリース形態と特典

『binary engine』は、初回限定盤と通常盤の2つの形態でリリースされました。初回限定盤には、アルバムリリースに先立って行われたツアー「access TOUR 2007 -diamond cycle-」の中から、中野サンプラザ公演でのライブ映像を収録したDVDが特典として同梱されました。一方、通常盤には特別なステッカーが封入されています。さらに、両形態共通の購入者特典として、2007年9月15日にSME乃木坂ビルで開催されたファンイベントへの応募ハガキが封入されており、ファンにとって特別な機会を提供する一助となりました。

制作に携わった人々

本作の制作には、数多くのミュージシャンやエンジニア、スタッフが関わっています。accessのメンバーである浅倉大介は、全楽曲のプログラミングとキーボード演奏を担当するとともに、レコーディングおよびミキシングのエンジニアリングも大里正毅（Satoyan Music）と共に手掛けており、サウンドプロデューサーとしての彼の役割の大きさが伺えます。ギターパートには葛城哲哉が一部楽曲（#1, 3, 4, 5, 7, 8, 9, 10）で参加し、コーラスはEmiko Nishiyamaが特定の楽曲（#9）で担当しました。マスタリング・エンジニアは、Bernie Grundman Masteringの前田康二が務め、最終的なサウンドの調整を行っています。ソニー・ミュージックグループからは、ディレクターとして井上哲生（Sony Music Entertainment Cp Factory）、A&Rとして今泉秀一郎（Sony Music Associated Records）が制作を進行。エグゼクティブ・プロデューサーとして安部裕子（Sony Music Artists）と菅原潤一（Guan Barl）、スーパーバイザーとして大塩泰之、大谷英彦、清水浩（Sony Music Associated Records）が制作体制を支えました。

これらの要素が組み合わさることで、『binary engine』はaccessの活動において重要な一ページを飾る作品となりました。

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