Bing Maps

Bing Mapsは、マイクロソフトが提供する地図サービスであり、同社のBing検索サービスの一部として展開されています。

沿革

Bing Mapsは、その前身である「MSN Virtual Earth」として2005年7月にベータ版が公開されました。同年12月には、ローカル検索やイエローページ機能を統合した「Windows Live Local」が登場し、地図サービスとしての機能が拡充されました。2006年9月には、「Live Search」と同時に「Live Local Search」が公開され、地図検索機能が強化されました。

日本語版においては、2006年11月に「Live Search」に地図機能（ベータ版）が追加され、英語版では「Live Search Maps (Windows Live Maps)」として正式版がリリースされました。そして2009年6月、Bingのサービス開始とともに「Bing Maps」として現在の形となりました。

機能

Bing Mapsは、多様な表示機能と検索機能を備えています。ただし、一部の機能は日本語版では利用できないため注意が必要です。

表示機能

地図: 世界各地の都市の詳細な地図を閲覧できます。ただし、一部地域では詳細な地図が表示されない場合があります。アメリカ版では、道路名や地下鉄の駅の出口も表示されます。
航空写真: ランドサットやデジタルグローブ社の衛星写真、Vexcel社製デジタルカメラによる航空写真を使用しています。アメリカ合衆国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、日本、インドなどでは、人々が点として見えるほどの高精細な写真が提供されています。
ハイブリッド: 航空写真に、建物名や交差点名などの名称情報を重ねて表示する機能です。
鳥瞰写真: 建物を立体的に表示し、全方向からの閲覧を可能にする機能です。高精細な写真が利用されています。
Bing Maps 3D: 3D地図や鳥瞰写真に建物の立体画像を重ねて表示します。写真ではなく立体画像を使用しているため、プライバシー問題が発生しにくく、閲覧角度の制限がないことが特徴です。利用にはActiveXコントロールまたはFirefoxプラグインのインストールが必要です。

Microsoft Location Finder: ユーザーの現在位置を特定するソフトウェアです。無線LANのアクセスポイントやIPアドレスから現在位置を特定します。日本語版では利用できませんが、現在位置の確認機能自体は利用可能です。

検索機能

ビジネス検索: 店舗やサービスを検索する機能です。
地図検索: 市町村、所在地、施設名を検索する機能です。
人物検索: 名前や電話番号から人物を検索する機能です（日本語版では利用不可）。

オプション機能

右上の「オプション」をクリックすることで、以下の機能を利用できます。

終了: 最後に表示した場所や検索条件、スクラッチパッドのアイテムを保存できます。
マップナビゲーション: 地図の表示を滑らかにするかどうかを設定できます。
検索: 一度に表示する検索結果の件数を選択できます。

日本語版にない機能

日本語版では、以下の機能は利用できません。

Microsoft Location Finderの検索結果表示
人物検索
一部のオプション機能

関連項目

Google Earth
マップ (アップル)
オープンストリートマップ
電子国土（国土地理院）

外部リンク

Bing マップ
* Microsoft Maps Bing Blog（英語）

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