BloomZ

株式会社BloomZ（ブルームズ）は、声優プロダクションおよび音響制作会社として、業界内で独自の地位を築いています。サイバーステップ株式会社の子会社であり、代表取締役は声優の荒浪和沙氏が務めています。

沿革

BloomZは、2017年10月17日に荒浪和沙氏を中心に設立されました。荒浪氏は、以前所属していたキャトルステラを同年9月末に退所し、新たなスタートを切りました。設立当初から、声優プロダクションとしての活動を本格化させ、同年10月21日には、荒浪氏の他に松井明知氏、結城光氏、永恵由彩氏（現在は、ながえゆあ名義でオフィスアネモネに所属）の計4名が所属声優として加わりました。彼らは皆、荒浪氏と同じくキャトルステラを退所したメンバーでした。

設立から間もない2017年11月13日には、初の音響制作事業として、テレビアニメ『gdメン』の劇伴制作に参加しました。この作品は、2018年1月から3月にかけて放送され、BloomZの音響制作会社としての足がかりとなりました。

オフィス移転も積極的に行っており、2018年2月19日には、創業地である新宿区四谷から、新宿区西新宿へ移転しました。その後、2019年6月1日には西新宿内で別の場所へ、そして2020年6月1日には港区赤坂へとオフィスを移転しています。これらの移転は、事業拡大に伴うものであったと考えられます。

BloomZは、声優の育成にも力を入れており、2018年9月には、ジャストプロ、クロコダイルと合同で「三社合同 声優☆所属オーディション」を実施しました。このオーディションは、声優を目指す若者たちにとって、大きなチャンスとなっています。以降も、三社合同でのオーディションを継続して開催し、業界への人材輩出に貢献しています。

2024年7月23日には、BloomZ Inc.がNASDAQ Capital Marketに上場を果たしました。これは、同社の成長と将来性が認められた証と言えるでしょう。

所属者

BloomZには、多くの声優やタレントが所属しています。所属タレント、準所属タレント、預かりタレントと、様々な契約形態で所属者がいます。また、過去に所属していたタレントの中には、荒浪和沙氏（現在は代表職）、松井明知氏、中山真吾氏、ながえゆあ氏、大野貴史氏、桜咲千依氏、やまかわともみ氏、大城芽唯氏、宮﨑沙菜氏、結城光氏、立川みくの氏などがいます。彼らの多くは、現在も声優やタレントとして活躍しています。

音響制作

BloomZは、アニメ、ゲーム、映画など幅広い分野で音響制作を手掛けています。アニメ作品としては、『gdメン』（2018年）、『女子かう生』（2019年）、『終末のハーレム』（2022年）などが挙げられます。ゲーム作品としては、『三国覇王戦記〜乱世の系譜〜』（2018年）、『暁のブレイカーズ』（2018年）、『天地の如く 激乱の三国志』（2019年）などがあります。また、映画作品としては、『スコーピオン・キング5』（2019年）、『ドント・スリープ 蘇る悪夢』（2019年）、『コルボッコロ』（2019年）などを担当しています。

これらの作品では、音響制作だけでなく、キャスティングにも協力している場合があります。

その他協力

BloomZは、アニメ制作にも協力しています。『邪神ちゃんドロップキック』や『奴隷区 The Animation』（2019年）では、製作委員会協力として関わっています。また、『名湯『異世界の湯』開拓記 〜アラフォー温泉マニアの転生先は、のんびり温泉天国でした〜』（2024年）、『かくして!マキナさん!!』（2025年）では、アニメーション制作を担当しています。ゲームでは、『ブラウンストーリーズ』（2019年）においてディレクションを行っています。

BloomZは、声優プロダクションおよび音響制作会社として、今後も様々な分野で活躍を続けることが期待されます。

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