BlueStacks(ブルースタックス)は、アメリカのソフトウェア企業Bluestack Systemsによって開発されたAndroid
エミュレータです。
2009年にローゼン・シャルマ氏によって設立されました。このソフトウェアは、PC上でAndroidアプリケーションを動作させることを可能にし、多くのユーザーに利用されています。
歴史
2011年5月には、Citrix Synergy ConferenceでBlueStacksの初期バージョンが発表され、Citrixとの提携が公表されました。同年10月には、一般向けのアルファ版が公開され、
2014年6月には
ベータ版が終了しました。macOS版は2012年6月にアルファ版が発表され、同年12月に
ベータ版がリリースされました。2024年12月には、Apple Silicon搭載のMac向けに「BlueStacks Air」がリリースされています。
主なバージョン
BlueStacks 3:
2017年8月22日に正式リリース。マルチインスタンス機能により、複数のAndroid環境を同時に起動できます。また、キーマッピング機能も搭載されています。
BlueStacks 3N:
2018年5月18日にリリースされたAndroid 7.1.2を搭載したバージョンです。
BlueStacks 4:
2018年9月18日に正式リリースされました。32bit版と64bit版のAndroidをサポートし、互換性の問題に対応しています。バージョン4.40.0.1109以降では、内部ストレージが64GBに拡張されました。
BlueStacks 5:2021年
4月21日に
ベータ版が公開され、翌月正式リリースされました。エンジンを再設計しパフォーマンスが向上しましたが、BlueStacks 4からのバックアップは引き継げません。バージョン5.2.100以降では、Android Pie 64bitが導入されています。
BlueStacks Air:2024年12月にリリースされたApple Silicon搭載のMac向けのバージョンです。M1、M2、M3、M4プロセッサーを搭載したMacでネイティブに動作します。
最小要件
Windows版:Windows 7以上、4GB RAM、10GBのディスク空き容量、IntelまたはAMDプロセッサー。
BlueStacks Air(Mac版):macOS 11(Big Sur)以上、8GB RAM、12GBのディスク空き容量。Apple Siliconチップ(M1~M4)が必要です。
その他の出来事
2012年3月には、App Playerの
ベータ版が公開からわずか19日で100万ダウンロードを突破しました。また、
クアルコムからの投資も受けています。同年の6月には、Mac OSに対応したApp Playerのアルファ版が公開され、Google I/OではAndroidとMacの模擬結婚式が行われました。12月にはMac OS版の
ベータ版がリリースされ、75万本以上のAndroidアプリがMac上で動作すると発表されました。
2018年4月には、DMMGAMESと
業務提携し、DMMGAMESのAndroidアプリをPCでプレイするためのプレイヤーにBlueStacksの機能が実装されました。同年7月には、ゲーム実況者の
加藤純一氏が
広報大使に起用されました。
2019年11月には、株式
会社T-GAIAとの資本
業務提携を発表し、モバイル向け新サービス「Game.tv」に関する合同記者発表会を開催しました。
投資
BlueStacksは、2011年5月にシリーズA投資で760万ドルを調達し、同年10月にはシリーズB投資でさらに640万ドルを調達しました。
関連情報
BlueStacksは、CNET TV videoでレビューされたり、多数のメディアに取り上げられています。
BlueStacksは、Android
エミュレータとして、多くのユーザーに利用されており、その機能や性能は常に進化を続けています。