BON-BON BLANCO

BON-BON BLANCO：個性的なガールズバンドの軌跡

BON-BON BLANCO（ボンボンブランコ）は、2002年に結成された日本の4人組ガールズバンドです。グループ名はスペイン語で「いけているじゃじゃ馬」を意味し、その名の通り、個性的な音楽性とパフォーマンスで注目を集めました。愛称は「ボンブラ」。スペースクラフトプロデュース、bouncy records所属でした。

メンバーと個性

BON-BON BLANCOは、個性豊かな4人のメンバーで構成されていました。

SANTOS ANNA (サントス・アンナ): ボーカル担当。スペイン系アメリカ人の父と日本人の母を持つクォーター。パワフルな歌声とステージパフォーマンスが魅力でした。
MAKO (桜井真子): マラカス担当。元リーダー。グループ結成時から中心メンバーとして活躍しました。現在は声優として活動しています。
TOMOYO (松本知世): ティンバレス担当。リーダー。安定した演奏とグループをまとめる役割を担いました。現在は、ソーシャルファッションサイトのPR担当として活躍しています。
RURI (水谷光里): ボンゴ担当。女優の水谷妃里の実妹。確かな演奏技術と落ち着いた雰囲気でグループを支えました。

旧メンバーには、コンガ担当のIZUMI (中台泉美) がいます。2008年に脱退しました。

結成からデビューまで

メンバーは、南青山少女歌劇団の妹グループ「Nansho Kids」出身者やミュージカルで活躍していたSANTOS ANNAを中心に結成されました。パーカッションのみという珍しい編成が話題となり、デビュー前から多くの音楽雑誌に取り上げられました。公式ウェブサイト「B3TV」では、レッスン風景やレコーディングの様子などを公開し、ファンとの交流を深めました。キューバ出身のプロ・パーカッショニストに師事し、高度な演奏技術を習得しました。2002年7月、シングル「愛 WANT YOU!!」でデビュー。原宿ルイードでのウィークリーライブは口コミで評判となり、大きな成功を収めました。

音楽活動と成長

デビュー後は、ビーイングが音楽制作を担当。約3～4ヶ月間隔で新曲をリリースし続けました。「うたばん」や「ミュージックステーション」など、数々の音楽番組に出演するも、なかなかブレイクには至りませんでした。2003年にリリースした1stアルバム『BEAT GOES ON』以降は、音楽性の転換を図りました。その後、SANTOS ANNAの喉の不調により活動を一時的に縮小しました。

しかし、約半年の休養を経て、6枚目のシングル「BON VOYAGE!」がテレビアニメ『ONE PIECE』の主題歌に抜擢されたことでスマッシュヒット。オリコンチャートでも最高位8位を記録しました。続く7枚目のシングルは童謡「手のひらを太陽に」のラテンアレンジ。フジテレビ系「めざましテレビ」の主題歌にもなり、全国の小学校を訪問して合唱する「出前ライブ」も開催しました。

レーベル移籍と活動再開

2005年には、新レーベルTOKYO LIPS PRO（後にbouncy recordsに改称）に移籍しましたが、新作リリースはなく、しばらくしてウェブサイトから名前が消えてしまいました。その後、メンバーのソロ活動などを経て、2006年に本格的なライブ活動を再開。リーダーをMAKOからTOMOYOへと交代し、新たなスタートを切りました。「ユラユラ揺れる」のPVでは、デビュー以来のスタイルを一新し、ビキニ姿でセクシーなダンスを披露するなど、新たな魅力を魅せつけました。

活動休止へ

2008年5月、IZUMIが脱退。残りのメンバーは活動を継続することを表明し、ゲストライブにも出演しました。しかし、2009年5月、公式ブログで活動休止を発表。同年5月2日に行われた「BON-BON BLANCO Final Carnival」が最後のステージとなりました。

活動休止後

活動休止後、メンバーはそれぞれの道を歩み始めました。SANTOS ANNAは舞台やTVタレントとして、MAKOは声優として、TOMOYOは企業勤務と、それぞれの分野で活躍を続けています。

BON-BON BLANCOは、短期間ながらも独自の音楽性とパフォーマンスで多くのファンを魅了したガールズバンドでした。彼女たちの音楽は、今も多くの人の記憶に刻まれています。

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