Box Emotions

アルバム『Box Emotions』の概要

2009年9月2日にリリースされたSuperflyの『Box Emotions』は、彼女の2枚目のアルバムです。前作『Superfly』から約1年4ヶ月ぶりの新作は、特にシンセサイザーやループ、Roland TR-909といった新しいサウンドの導入が特徴です。このアルバムでは「喜怒哀楽」というテーマに基づき、様々な感情が歌詞に織り交ぜられており、聴く人に強い印象を与えています。

初回限定版には、紙ジャケットのボックス仕様が採用されており、シングル曲5曲のミュージック・ビデオを収録したDVDと、アルバムに収められた楽曲のイメージポストカードが13枚付属しています。このリリースはファンにとっても特別なもので、多くの注目を集めました。

オリコンチャートの成績

アルバムはオリコンチャートで初登場1位を獲得し、2003年に元ちとせが達成した以来、女性アーティストとしては6年ぶりの快挙となりました。また、2009年度のオリコン年間アルバムランキングでは9位にランクインし、シングル・アルバムを通じて自身初の年間TOP10入りを果たしました。この成功がSuperflyの人気をさらに高める要因となったのです。

フリーライブとその影響

アルバム発売日には、六本木ヒルズアリーナにてフリーライブが開催され、多くのファンで賑わいました。このライブの模様は、シングル「Dancing On The Fire」の初回限定版に付属されているDVDや、ライブDVD『Dancing at Budokan!!』に収録されています。この特別なイベントはSuperflyの音楽を直接体感する貴重な機会となりました。

収録曲の紹介

『Box Emotions』には13曲が収録されており、それぞれ異なるテーマと特長を持っています。特に注目されたのが「Alright!!」という曲で、この楽曲はフジテレビ系ドラマ「BOSS」のオープニングテーマとして使用され、多くの人に親しまれています。これは彼女の初の配信限定シングルでもあり、視聴者の反響を得る前から、音楽番組での披露やビデオクリップが制作されるなど、話題の中心となっていました。

他にも、ドラマ主題歌として用いられた「My Best Of My Life」や、明るいメロディーと切ない歌詞が印象的な「See You」、また、アルバム中で楽しい感情を表現した「Bad Girl」など、バラエティに富んだ楽曲が詰まっています。

人間ドラマを描いた歌詞

このアルバムの歌詞には、志帆が自身の経験をもとに書いたものが多く、自身の内面を表現する際に生まれた作品です。例えば「アイデンティティの行方」は、友人との喧嘩から得た感情を元にしており、彼女の感情の揺れ動きを感じさせます。また、「誕生」という曲は、志帆が帰郷した際に友人へお年玉を渡したエピソードを触発にして誕生しました。

演奏陣と特徴

『Box Emotions』には豪華な演奏陣が参加しており、多才な音楽スタイルが反映されています。越智志帆の力強いボーカルはもちろん、ギターやキーボードを担当する多保孝一、ワシザキの美しいサウンドスケープを織り交ぜる蔦谷好位置、そして多彩な楽器の数々により、このアルバムは聴く者を魅了する一本の作品となっています。

このアルバム『Box Emotions』は、Superflyの音楽の幅を飛躍的に広げただけでなく、感情の多様性を見事に表現しています。音楽の力で心を打つこの作品は、今なお多くのファンに愛され続けています。

もう一度検索