C・J・ベサード

C.J.ベサード：NFLクォーターバックの軌跡

C.J.ベサード（Casey Jarrett Beathard、1993年11月16日生まれ）は、アメリカ合衆国テネシー州出身のアメリカンフットボール選手。ポジションはクォーターバック。

プロ入り前

アイオワ大学に進学したベサードは、1年目の2012年をレッドシャツで過ごし、実戦経験を積むための準備期間とした。

2013年、西ミシガン大学戦でデビュー。54ヤードのパス成功に加え、4回のランで30ヤードを獲得。パデュー大学戦、ネブラスカ大学戦ではTDランを記録。ルイジアナ州立大学とのアウトバックボウルでは初のTDパスを成功させた。この年、5試合に出場し、パス179ヤード、1TD、2INT、ラン49ヤード、2TDという成績を残した。

2014年も控えQBとして過ごしたが、ピッツバーグ大学戦でジェイク・ラドックの負傷により後半から出場。7-17とリードされていた試合を24-20と逆転勝利に導いた。その後、先発QBを巡って議論が起こるも、シーズン後半はラドックが先発を務めた。テネシー大学とのタックススレイヤーボウルでは、ラドックとスナップを分け合い、後半は主にベサードが起用された。試合後、ヘッドコーチが異例のデプスチャートを公表し、ベサードが先発QBに指名された。

2015年、ベサードはパス2,570ヤード、14TD、3INTの好成績を収め、チームは開幕から12連勝。ビッグ・テン・カンファレンスのセカンドチームに選出された。ミシガン州立大学とのカンファレンスチャンピオンシップで連勝は止まったが、ローズボウルでは239ヤードを獲得、2TD、1INTを記録した。

2016年、チームは8勝4敗。フロリダ大学とのアウトバックボウルでは敗北。この年、ベサードは1,929ヤードを獲得、17TD、10INTの成績を残した。シニアボウルに招待され、NFLコンバインにも参加した。

プロ入り後

サンフランシスコ・49ers (2017-2020)

2017年のNFLドラフトで3巡目（全体104位）にサンフランシスコ・49ersから指名され、4年契約を結んだ。当初は控えQBだったが、シーズン中に先発の座を掴んだ。

2017年10月15日、ワシントン・レッドスキンズ戦でNFLデビュー。パス36回中19回成功、245ヤード、タッチダウンパスも決めた。しかし、チームは開幕から連敗。ニューイングランド・ペイトリオッツとのトレードでジミー・ガロポロを獲得。

2018年、ガロポロの控えQBとしてシーズンを迎えたが、ガロポロの負傷により再び先発QBに昇格。ロサンゼルス・チャージャーズ戦では、TEジョージ・キトルへ82ヤードのTDパスを決めた。アリゾナ・カージナルス戦で自己ベストの349ヤードを記録。シーズン途中、手首の怪我でニック・マレンズに先発の座を譲った。

49ersでは通算12試合に先発し、パス成功率58.6％、3,469ヤード、タッチダウン18回、インターセプト13回という成績を残した。

ジャクソンビル・ジャガーズ (2021-)

2021年3月25日にジャクソンビル・ジャガーズと2年500万ドルで契約。2023年2月24日に契約を延長した。ジャクソンビル・ジャガーズでは控えとして試合に出場。

人物

祖父はプロフットボール殿堂入りを果たしたボビー・ベサード、大叔父のピート・ベサードも元NFL選手というフットボール一家に育った。2019年12月21日、弟がナッシュビルのバーの外で刺殺されるという悲しい出来事があった。

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