C級軽巡洋艦

C級軽巡洋艦：第一次世界大戦を駆け抜けたイギリス海軍の精鋭たち

C級軽巡洋艦は、イギリス海軍が第一次世界大戦中に建造した軽巡洋艦の艦級です。艦名が「C」から始まることからこの名で呼ばれ、その活躍は多岐に渡りました。本級は、時代や要求の変化に応じて、いくつかのサブクラスに分けられます。

サブクラス構成

C級軽巡洋艦は、以下の7つのサブクラスに分類されます。

カロライン級
カライアピ級
カンブリアン級
セントー級
カレドン級
セレス級
カーライル級

各サブクラスの詳細

カロライン級

C級軽巡洋艦の初期グループに属し、その後の発展の基礎となりました。

カライアピ級

カロライン級を基に、若干の改良が加えられたグループです。

カンブリアン級

カライアピ級からさらに発展したグループで、軽巡洋艦としての能力向上が図られています。

セントー級

C級軽巡洋艦の中期グループに位置し、より洗練された設計が採用されています。

カレドン級

セントー級の改良型として設計されたグループです。同型艦は4隻。
このグループ、シアリーズ級、カーライル級はまとめて「後期C級」と呼ばれることもあります。
タービンに減速ギアが搭載され、水雷兵装も艦内埋込み式から甲板上旋回式に改められました。

シアリーズ級

カレドン級の改良型として、5隻が建造されました。艦橋の位置を後方に下げて高くし、1・2番砲塔の配置を艦橋前部に背負い式へ配置する形に変更。前方火力が向上し、艦橋への波の打ち込みも軽減されました。

カーライル級

シアリーズ級の改良型として、5隻が建造されました。ケープタウン級と呼ばれることもあります。
凌波性の改善を目的として、艦首にシアが設けられました。これにより外板にナックル・ラインが形成され、独特の形状から「トローラー・バウ」とも呼ばれました。

北海での活躍

C級軽巡洋艦は、その小型な艦型にも関わらず、荒れる北海での運用においてその能力を十分に発揮しました。哨戒任務や船団護衛など、多岐にわたる任務に従事し、イギリス海軍の勝利に大きく貢献しました。

まとめ

C級軽巡洋艦は、第一次世界大戦におけるイギリス海軍の重要な戦力であり、その後の巡洋艦の発展にも大きな影響を与えました。各サブクラスの進化は、当時の技術的な進歩を反映しており、海戦における各艦の役割を理解する上で、重要な存在です。

参考資料

岡部いさく『英国軍艦勇者列伝 Legend of British Fighting Ship』大日本絵画、2012年6月。
世界の艦船『世界の艦船 増刊第9集 第2次大戦のイギリス軍艦』海人社、1980年6月。

外部リンク

Allied light cruisers at Uboat.net
* WWI British light cruisers

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