C-BA

C-BA：個性的なサウンドで駆け抜けたロックバンドの物語

1980年代後半、日本の音楽シーンに新たな風を吹き込んだロックバンド、C-BA（シバ）。ボーカルの上柿方人を中心に結成された彼ら。上柿方人は会社を辞め、音楽への情熱を追求する道を選びました。

彼らが奏でる音楽は、スカやワールドミュージックを思わせるエキゾチックな要素と、骨太なロックサウンドが見事に融合。聴く者の心を掴む独特の個性を放っていました。

イカ天出演とメジャーデビュー

1989年、C-BAはTBSテレビの人気番組『三宅裕司のいかすバンド天国』（イカ天）に出演。「旅でスカ」を演奏し、その圧倒的なパフォーマンスでベスト・ボーカル賞と在宅審査員賞を受賞。さらに、チャレンジャーとしてイカ天キング・BEGINとの対決を果たします。惜しくも敗れはしたものの、その実力は広く認められ、大きな注目を集めました。

イカ天出演を機に、C-BAは勢いを増していきます。同じイカ天出身のNORMA JEANと共に全国ツアーを行い、各地で熱狂的なファンを獲得。そして、1990年1月1日放送の『輝く!日本イカ天大賞』にも出場し、ベスト・スピリッツ賞を受賞。その高い音楽性が評価され、同年7月4日には、シングル「旅でスカ」でBMGビクターよりメジャーデビューを果たします。メジャーデビューシングルの「旅でスカ」は、イカ天で演奏されたものとはアレンジが大きく異なり、難波弘之による編曲が施されました。

多様な活動と解散

メジャーデビュー後も、C-BAは精力的に活動を展開します。FM北海道のラジオ番組『FM ROCK KIDS』では月1回のパーソナリティを務めるなど、音楽活動以外にも才能を発揮しました。

その後、数枚のシングルとアルバムを発表。1990年11月7日には1stアルバム『JUNGLE TROUBLE MAKER』をリリース。このアルバムには「旅でスカ」「夏の雨」「空を見上げた」など彼らの代表曲が収録されています。1992年3月21日には2ndアルバム『それぞれの道標』を発表しました。

しかし、1993年から1994年頃には、活動を停止したとされています。ベースの棗田泰之とドラムの加藤一郎は、その後ザ・コブラツイスターズで活動したことが知られています。

C-BAの音楽性と影響

C-BAの音楽は、スカのアップテンポなリズムとワールドミュージック風のエキゾチックな要素が融合した独特のスタイル。そこに、骨太なロックサウンドが加わることで、他のバンドとは一線を画す個性的なサウンドを作り出していました。彼らの音楽は、日本の音楽シーンに新たな可能性を示唆するものであり、多くのリスナーに強い印象を与えたことは間違いありません。

短期間ながらも、鮮烈なインパクトを残して音楽シーンから去ったC-BA。彼らの音楽は、今もなお多くの音楽ファンに愛され、語り継がれています。

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