CATレディースゴルフトーナメント

CATレディースゴルフトーナメント：箱根を舞台にした女子プロゴルフの祭典

CATレディースゴルフトーナメントは、日本女子プロゴルフ協会公認の女子プロゴルフトーナメントです。1997年の第1回大会から毎年8月、3週目または4週目に開催され、建設機械大手の日本キャタピラー（旧・新キャタピラー三菱）が主催しています。

当初は静岡県で開催されていましたが、1998年からは神奈川県足柄下郡箱根町にある大箱根カントリークラブが会場となっています。箱根は多くのゴルフ場があり、本大会は長らくメジャー大会を除けば、男女を通じて箱根で唯一開催されるプロゴルフトーナメントでした。ただし、2016年からは、同じ箱根町でPGAシニアツアー『ノジマチャンピオンカップ 箱根シニアプロ ゴルフトーナメント』が4月に開催されるようになりました。

賞金と副賞：夢と現実の融合

大会の賞金総額は6000万円、優勝賞金は1080万円と、女子プロゴルファーにとって魅力的な金額が設定されています。しかし、この大会を語る上で外せないのが、副賞です。2000年以降、優勝者にはキャタピラー製の小型建設機械が贈呈されています。ミニホイールローダや小型パワーショベルが贈られるこの副賞は、ゴルフ界でも話題となり、2004年に優勝した木村敏美選手が「メジャーより勝ちたい大会」と語ったように、多くの選手にとって特別な目標となっています。

さらに、17番ホール（パー3）にはホールインワン賞が設定されており、達成者には500万円の賞金が贈られます。この賞金への挑戦も、大会を盛り上げる要素の一つとなっています。

テレビ放送：全国への発信

大会の模様は、長らくテレビ朝日系列で放送されてきました。2021年までは、テレ朝チャンネル2で2日目と最終日前半を生中継、後半は録画放送という形式でした。しかし、放送スケジュールは「全国高校野球選手権大会・決勝戦」の影響を大きく受けます。決勝戦と重なった場合、延長戦などで放送時間が変更されることがあり、短縮版での放送や深夜放送となることもありました。特に朝日放送テレビでは、高校野球中継を優先するため、決勝戦と重ならない場合でも深夜放送になることがありました。

2015年以降、高校野球決勝戦の中継がローカルセールスに移行したことで、朝日放送テレビ以外の局では、決勝戦と日程が重なっても通常通りの放送となるケースが増えました。また、CSチャンネルのゴルフネットワークでも放送され、多くのゴルフファンが大会を楽しんできました。2022年からは、BSフジでも放送されるようになり、より多くの視聴者が大会を視聴できるようになりました。

雨天による中断などもありましたが、生放送ならではの臨場感も大会の魅力の一つです。

大会概要

CATレディースゴルフトーナメントは、賞金、副賞、そしてテレビ放送と、多くの魅力を持つ女子プロゴルフトーナメントです。箱根という美しい自然の中で繰り広げられる熱戦は、多くのゴルフファンを魅了し続けています。今後も、日本の女子プロゴルフ界を代表する大会として、発展を続けることが期待されます。

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